村上てつやのインスタグラム(iamtetsuyamurakami) - 10月18日 02時27分
この二日間ずっと悲しいです
今日はちょっとゆっくりして明日にでも高崎音楽祭の話しをインスタに書こう!なんてホッとしていた月曜日……
谷村新司さんが亡くなられたと……
それはアマチュア時代のこと、黒沢と二人で谷村さんのコーラスの仕事を頂いたのにリハーサルに遅刻してクビになるというとんでもなくレベルの低いやらかしをしてしまいました
もちろん歌の技術含め、プロのステージに立つ力が足りてなかったのも事実ですが「時間を守る」という当たり前のことすら出来ずに自らチャンスを潰すという本当に情けない始末
「お前たちならやれる、大丈夫」と仕事を振ってくださったコーラスグループJIVEの宮下さんの顔にも泥を塗ったのに事の重大さをなんにもわかっていなかった21歳の自分の姿が思い出されます
今も取ってある1992年の手帳
11月29日の欄に「谷村クビ」
と一言だけ記してありました
その書き方自体が周りの人の気持ちに全く思い至らない厚顔無恥な自分の姿そのものだと今ではわかります
12月、自分が立つはずだったステージを観に青山劇場へ
学生にとって8000円のチケット代はもちろんかなりな金額です
でもこの不始末を自分の血肉に変えるには自力でチケットを取ってステージを観ないといけない、それ以外に方法はないと思っていました
コンサートが始まります
リハーサルスタジオでも谷村さんの歌声に黒沢と二人圧倒されていましたが、本番の会場を埋め尽くす沢山のお客様の前での立ち振る舞い、オーラと言えば少し陳腐な表現になりますがその存在自体の大きさ、強さ、優しさ!
感動と悔しさ、情けなさに感情は乱れ、涙は止まりません
ある曲で谷村さんが客席に降りて歌い始めます
リハを途中退場してしまっている自分は実際のステージがどう進行していくのかまでは知らないのです
まさかここまでは来ないだろう、一階のかなり後ろの席にいた自分はそんな感じで眺めているとどんどん谷村さんが近づいてくる
大盛り上がりの客席の中、こっちは勝手に心臓が飛び出しそうです
「もうダメだ」
通路から2番目の席でひとり顔を上げられずうなだれている自分の真横を谷村さんが通り過ぎていきました
谷村さんには見えていたと思います
笑顔笑顔の花が咲く客席で、場違いな若者がひとりうなだれているのですから
あの時のどうしようもなく情けない自分の姿を絶対に忘れてはいけない
今でもそう思ってます
デビューした後やっとお会いできた時には「君たちの活躍はビンビン伝わってる!頑張れ!あと、もう遅刻はするなよ」そう優しく叱ってくれました
上海で偶然お会いしたときも一緒にご飯を食べて沢山話しを聞かせてくださったり……
自分の不始末自体は取り返せないことですから、ゴスがちゃんと活動していくことでしか谷村さんに恩返しはできないとずっと思い続けてきました
それはこれからも続きます
谷村新司さん、安らかにお眠りください
もう一度一緒に歌いたかったです
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2023/10/18