国境なき医師団のインスタグラム(msf_japan) - 10月21日 14時15分
イスラエル軍の爆撃が続くガザの医療システムは、崩壊に直面している。
病院は人であふれ、物資は足りない。ガザ南部に避難した人の中には、ホームレス状態に疲れて自宅に戻る人もいるという。
国境なき医師団(MSF)は医薬品、医療機器などを、ガザのアル・シファ病院に寄贈した。
病院に物資を届け、今も医療活動を続けるMSF看護師ロアイ・ハルブが、今のガザの状況を語る。
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状況は非常に厳しいです。紛争が激化してから今日に至るまで、水も電気も食料もインターネットもありません。安全な飲料水を手に入れようにも、井戸のポンプを動かすための燃料がありません。
爆撃の中、安全な場所もありません。人びとは北から南へ、南からまた別の場所に避難していますが、安全な場所はどこにもないのが実情です。
MSFは2日前、ガザ地区中心部のアル・シファ病院に医薬品を届けました。病院までの移動はとても大変でした。さらに病院内は、ここなら安全と思い逃げ込んできた大勢の人びとであふれ、中を歩くのも大変で時間がかかりました。
病院に収容された負傷者の大半は重傷です。院内には多数の患者を受け入れる十分なスペースがなく、手術が必要な人も地面に横たわっている状態です。
ガザには安全な場所はないので、私は家族と共に自宅に留まることしました。親類の大半は、ガザの中心部や南部に移動することを決めました。
先に南部に移動した人びとの多くはホームレスとなり苦しい思いをしたため、再び自宅に戻りつつあります。南部でも水も電気がなく、人びとは非常に緊迫した状況にあります。
このような状況ですが私はMSFのやけどクリニックで毎日働いています。患者の包帯を巻いたりして、手当てしています。患者が再診に戻ってくるのは難しいので、キットを渡し、自分で処置できる方法を教えています。これが今、私が看護師としてできることです。
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2023/10/21