モルのインスタグラム(m_scape) - 6月20日 21時54分

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日曜も太陽が真上から容赦なく照りつける。
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空梅雨の影響か気温は30度を超え、屋外ではうだるような暑さが連日続いていた。
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劇団死期の一周年記念ということで集まったボクらだったが、あまりの暑さに思ったように撮影もはかどらない。
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涼をもとめ新橋のガード下に逃げ込むように足を向けると、ふと後ろから声がした。
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「ねえ、そこのお兄さん♩」
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声のした方に振り向くと、なぜかエプロン姿のメイドが。
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あまりの突然の出来事に声も出せずにいると、桜色の唇から鈴を転がすような声で言われる。
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「あたしを雇うのとこの場で殺されるの、どっちがいい？」
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銃口をまっすぐボクに向け、表情も変えずに問い詰めてくる。
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冷たいまなざしから察するに、ちっとも冗談を言ってるように見えない。
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何のことかわからず、後ろを振り返ると、さっきまで一緒だったみんなの姿が消えていた。
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（あいつら、速攻で隠れやがった。。。）
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仕方なく彼女のほうに再度身体を向けると、彼女の姿はすでに眼前に迫っており、額に銃を突きつけられる。
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「もう一度きくよ。雇う？死ぬ？どっち？」
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ここは冷静に理詰めで説得してなんとか逃れてやろう。
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『そうだな、仮にキミを雇ったとしてどんなメリットが？』
「屋根のあるお部屋で3食、昼寝付き♡」
『うん、それはキミのメリットだよね。しかも食事までボクが用意する前提なんだ(´Д` )』
「しかも家にいるだけでお兄さんが給料を稼いできてくれます！」
『は？なにいってんの？』
「え？まさか共働きさせる気ですか？」
『ちょっと待て！雇えってのはメイドとして働くって意味じゃないのか？』
「コスプレしてあげるって意味ですよ♡」
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ダメだこのコ。働く気ゼロだ...
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あきらめモードになりうなだれかかったボクに、彼女がこっそり耳打ちしてくる。
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「今すぐ契約してくれたら裸エプロンもしてあげます♡」
『お小遣い月3万でガマンします！(๑✧◡✧๑)』
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#食い気味に即答
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