「タクシードライバー」に配役されたときは、私はすでにロバート・デニーロやマーティン・スコセッシよりキャリアがあった。私は3歳の頃から仕事をしていたから。その時12歳だったけど、あの頃はもうすでにベテランの気分でいたわ。 デニーロはフィルムを回す前に、私を脇に連れて行くの。いつもホテルまで迎えに来ていろんな場所にディナーに連れて行ってくれたわ。最初は基本的に何も言わないで。ただごにょごにょと独り言をいっているだけ。2度目になると、台詞を私と一緒にいうようになるんだけど、これが物凄く退屈。だって私はとっくに台詞を覚えていたし。三度目にもう一度台詞を一緒に合わすんだけど、これが本当に退屈でね。でも4度目の台詞合わせでは、場面の中で突然全く今までとは違うアイデアで台詞から外れていっちゃうの。クレイジーな事をどんどん言って、私に即興でついて来いと頼むのよ。 そんな風にオリジナルの脚本から始めて、デニーロが脚本から外れながらもギリギリの線でストーリーをなぞっていくのに私がついて行かなければならなかった。そして最初にやった台詞合わせで覚えた最後の台詞三つ分になんとか彼を引き戻すように場面の流れの隙間を探すのが私の仕事になっちゃったのよ。 それは、私にとって神の啓示ほどの大きな発見だったわ。それまでは役者であることは、ただ自然に役を演じて、誰かが書いた台詞を言うものだと思っていたから。誰も私に役のキャラクター作りをするようになんて言ってくれなった。それまでは、私が台詞をいうのに、「もうちょっと早く言って」とか「もうちょっとゆっくり」ぐらいしか監督してくれなかった。だから、この映画を撮った事は私の中で本当に新しい体験だったの。それまでは役者という仕事は馬鹿がやる仕事だと思っていたからね。誰かが書いたものを、ただ繰り返すだけなんて、馬鹿馬鹿しいと思っていたし。 だからどこだったか、レストランでね。気付いた瞬間があったの。その場で何も差し出すものがない自分に、本当の意味で始めて気付いた瞬間。全身が汗びっしょりになったわ。それは物凄い興奮状態だった。私はご飯も食べれなくなって、眠れなくなってしまったのよ。 「人生の転機」ジョディ・フォスター

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井上三太のインスタグラム(santainoue) - 2月17日 03時48分


「タクシードライバー」に配役されたときは、私はすでにロバート・デニーロやマーティン・スコセッシよりキャリアがあった。私は3歳の頃から仕事をしていたから。その時12歳だったけど、あの頃はもうすでにベテランの気分でいたわ。
デニーロはフィルムを回す前に、私を脇に連れて行くの。いつもホテルまで迎えに来ていろんな場所にディナーに連れて行ってくれたわ。最初は基本的に何も言わないで。ただごにょごにょと独り言をいっているだけ。2度目になると、台詞を私と一緒にいうようになるんだけど、これが物凄く退屈。だって私はとっくに台詞を覚えていたし。三度目にもう一度台詞を一緒に合わすんだけど、これが本当に退屈でね。でも4度目の台詞合わせでは、場面の中で突然全く今までとは違うアイデアで台詞から外れていっちゃうの。クレイジーな事をどんどん言って、私に即興でついて来いと頼むのよ。
そんな風にオリジナルの脚本から始めて、デニーロが脚本から外れながらもギリギリの線でストーリーをなぞっていくのに私がついて行かなければならなかった。そして最初にやった台詞合わせで覚えた最後の台詞三つ分になんとか彼を引き戻すように場面の流れの隙間を探すのが私の仕事になっちゃったのよ。
それは、私にとって神の啓示ほどの大きな発見だったわ。それまでは役者であることは、ただ自然に役を演じて、誰かが書いた台詞を言うものだと思っていたから。誰も私に役のキャラクター作りをするようになんて言ってくれなった。それまでは、私が台詞をいうのに、「もうちょっと早く言って」とか「もうちょっとゆっくり」ぐらいしか監督してくれなかった。だから、この映画を撮った事は私の中で本当に新しい体験だったの。それまでは役者という仕事は馬鹿がやる仕事だと思っていたからね。誰かが書いたものを、ただ繰り返すだけなんて、馬鹿馬鹿しいと思っていたし。
だからどこだったか、レストランでね。気付いた瞬間があったの。その場で何も差し出すものがない自分に、本当の意味で始めて気付いた瞬間。全身が汗びっしょりになったわ。それは物凄い興奮状態だった。私はご飯も食べれなくなって、眠れなくなってしまったのよ。
「人生の転機」ジョディ・フォスター


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2015/2/17

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