SPURのインスタグラム(spurmagazine) - 1月2日 12時18分

ジャカードの虹の上に、手作業で縫い付けられた鳥のアプリケ刺しゅう。GUCCIのメンズのウールセーターです。

年末、緑色のインコが公園の木で休んでいる光景を目にしたのですがそのときにこのニットを思い出しました。葉の落ちたプラタナスに留まるトロピカルな姿は妙にシュールで、散歩中、遭遇するたびまじろぎもせず見入ってしまいます。

ワカケホンセイインコという種類のインコだそうです。もともとはインドやスリランカの鳥で、都内でもいくつかの公園に姿を現します。遠い南アジアから彼らの先祖がやってきたさまを想像すると、道中、もしかしたら虹にも遭遇したかもしれないなぁなどとロマンあふれる情景で胸がいっぱいに。実際は、日本国内で逃げ出したペットが野生化したそうなのですが。

虹に乗れるかな？ 乗ってみよう！ 自分だけかもしれませんがそんな声が聞こえてくるGUCCIの鳥。目にするだけで心が温まるニットです。多少イライラしているときでもヘトヘトに疲れているときでも、会う相手がこの服を着ていたら気持ちが和みそう。ちなみに背面には「25」の数字が描かれているのですが、これはアレッサンドロ・ミケーレの好きな番号だそうです。

アレッサンドロという才能を迎えた去年、GUCCIはファッションの新しい楽しさをたくさん教えてくれました。予測できないミックス感、色彩の鮮やかさ、そして眼福力あふれるスタイリング。見る者に福をもたらす服のひとつひとつには、ファッションが好きという素直な思いが込められていたように思います。

今年はどんな「幸服」を見せてくれるのか？ ミケーレのクリエーションを2016年もSPURは追いかけます（編集G）#GUCCI

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