シトウレイのインスタグラム(reishito) - 7月9日 20時33分

「最愛の子ども」　松浦理英子：読了。

こー！れー！はー！すーーーーーっごく面白い！
話の筋立ては勿論、物語構造も複雑に絡まってて
（例えば語り手がコロコロ変わる、物語は時に本当で
時に想像でしれっと創作（捏造）だったりもする。）
その「定かではない」感じが物語世界に不思議な透明感と浮遊感（ファンタジー特有の、あのフワっとした感じ）を与えてる。

恋愛とか何だかんだで男の子が介在し始めるそれ以前の「女の子だけで完結する世界」というのは一種独特で
同級生の友達しかり、先輩しかり、その人の事を「好き」って気持ちが友情なのか、恋愛なのかはたまた
母性本能なのか 、自分自身どういう種類の「好き」なのかを良くわかっていないところがあって。

その白黒つかないグレーな関係性は
何かしら秘密めいていて、かつノーブルで
その事がより物語の透明感と浮遊感に繋がっていく。 「女の子だけで完結する世界」というのは、どうしようもなくやるせなく、甘美だ。

#本とワインとシトウレイ　#最愛の子ども　#文芸春秋　#松浦理英子 さん　#book #booklover #思春期
#女子高出身者のみなさまは激しく首肯間違いなし

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