『渡せなかったラヴレターを渡そう』③ 綾小路 翔 生誕記念特別公演「ロックン・ロール最高物語〜P.S.アイシテル…〜」を終えて。 (※最終回。よくぞここまで…感謝。) ストーリーやセットリストついては、現地で体感してくれた皆様の感想に委ねるとして、何しろ自分の誕生日の催しという事で、並々ならぬ想いで臨んだ本公演。 周囲の友人から「祝ってもらう日なのに何でまたそんな事を?」「ファンのみんなは普通に氣志團が観たいと思うよ」等、実に正しいご意見も頂きましたが、自分にとって誕生日は祝われる日ではなく、お世話になっている皆様にお礼と、せめてものおもてなしをする日だと捉えています。 元来、誰かを笑わせたり、驚かせたり、というところに喜悦を見出して来た小学生が、1980年代後半に巻き起こったバンドブームの波に飲み込まれ、そのパフォーマンスの手段にロックを選び、今日に至っております。(因みに、お笑い芸人さんを目指さなかったのは、単純にテレビを見せてもらえない家庭に育ったからだと思います。)学生時代はそれなりに人気者っぽい立ち位置をキープしていた様に記憶していますが(もしかしたら己の勘違いで、全然そんなことなかったかもしれませんが…だとしても責めないで!同級生たち!)、上京後、ものすごく実力のあるミュージシャン達がまったく無名のまま活動を続けている姿を見て、あっという間に自信喪失からの意気消沈。それでも諦めきれず、氣志團を結成。では逆に何故浮き上がれないのか?という部分だけを追求。そこに特化した活動を続けた故に得た成果、生まれたジレンマ。気がつけば中途半端に偏った大人になりました。そんな隙間探しだけで生きて来たくせに、小さい頃から変わらず胸に抱き続けている事は「変わりたい」という強い気持ち。 僕は氣志團での担当は「DRAGON VOICE, MC&GUITAR」。元々インストゥルメンタルバンドだったから、その名残りなのだけど、このDRAGON VOICEっていうのは、持ち前のガラガラ声を世界一ポジティブに例えた表現であり、ある種の自虐的な表現でもありました。つまりは自らをヴォーカリストと名乗った事は一度もないんです。その自分が今回、初めてリード・ヴォーカリストと名乗る。こんな事だって自分にとってはすごく大きな変化で。 毎日が部活動や文化祭の準備みたいな興奮がありました。休憩時間にみんなで中華料理屋のカウンターに並んでご飯を食べたり、汗だくになるのなんていつも通りだけど、メンバーにうら若き女子がいるからとおっさん達は制汗剤を回しあったり…。終電に乗れる日は一日たりとて無く、真夜中に拓ちゃんの車にアイシテル5人で乗って、最も難題であるアカペラ曲を歌いながら帰る。何回やっても誰かが音を外していて大爆笑。僕はやはり、この終わらない放課後の住人なのだなと再確認。この愛おしき日々の事はきっと一生忘れないと思う。 最後に、長くなりついでにやっぱり内容にちょっとだけ触れると、僕らの地方は、中学生まで出席番号は生年月日順でした。4月生まれの僕は1年1組1番からスタート。年度頭の4月はクラス替えがあったり、入学式があったり、いつも新鮮な気分になれる月でした。そんな事を思い出していたら上京の頃が蘇って来たりして、そこに今の自分の心の葛藤だとか、あとは自分の好きなくだらない事を混ぜて行く内に、気がつけばあんなストーリーになりました。だから「生誕記念特別公演」というより、僕の「上京23周年記念特別公演」だったのかも?何かにチャレンジしようとしている人や、どうしても土壇場で怖気付いてしまう人の背中をほんのちょっぴり押してあげられる作品になっていたら嬉しいです…ってならねーか!あんなバカな話! そんなわけで、俺的スペクタクルな一夜にお付き合い下さった皆様に、心からの愛羅武勇。 「会場でお祝いしたかった」という声も、チラホラ聞こえてくるのですが、あの物語をやり切りたかったし、俺こう見えて照れ屋なので、あんまりリアクション出来ないし、だからそういうタイミングを作らなかったのです。どうかご勘弁を。ツイッターでは「知らない曲ばっかりでつまらなかった」なんて切ないメッセージも頂いたけど、それはすべて僕の不徳の致すところ。何せあんな素晴らしい名曲を演らせてもらったのに、申し訳ない気分でいっぱい。今後の課題にします。氣志團だって最初は誰も一曲も知らなかったわけだもんね。もっと精進して、人々の心を開ける様なパフォーマンスを目指します。でも予定調和はこれからもきっとないんだろうな。“あなた好みの女になりたい”はキュンとくるけれど、僕は男の子だから。いつだってみんなにとっての自慢の彼氏、最高のマブダチでいられるように、とびきりのサプライズばかりを考えている次第です。 汗かいて、ベソかいて、恥かいて、ようやく己が見えてくる。生まれてみるもんですね。 お父さん、お母さん、ありがとう。出逢ってくれたみんな、ありがとう。あと僕に優しくしてくれたすべての女の子達にありがとう。これからも優しくして下さい。 永遠の16歳を名乗る限り、一生自分に正直に、己の感性を信じて(その倍ぐらい疑った末に)、新たなコト・モノに(ビビりながらも)挑戦し続けて行こうと思います。 綾小路 翔 P.S.アイシテル…

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綾小路翔のインスタグラム(showayanocozey) - 4月28日 14時52分


『渡せなかったラヴレターを渡そう』③
綾小路 翔 生誕記念特別公演「ロックン・ロール最高物語〜P.S.アイシテル…〜」を終えて。
(※最終回。よくぞここまで…感謝。)
ストーリーやセットリストついては、現地で体感してくれた皆様の感想に委ねるとして、何しろ自分の誕生日の催しという事で、並々ならぬ想いで臨んだ本公演。
周囲の友人から「祝ってもらう日なのに何でまたそんな事を?」「ファンのみんなは普通に氣志團が観たいと思うよ」等、実に正しいご意見も頂きましたが、自分にとって誕生日は祝われる日ではなく、お世話になっている皆様にお礼と、せめてものおもてなしをする日だと捉えています。
元来、誰かを笑わせたり、驚かせたり、というところに喜悦を見出して来た小学生が、1980年代後半に巻き起こったバンドブームの波に飲み込まれ、そのパフォーマンスの手段にロックを選び、今日に至っております。(因みに、お笑い芸人さんを目指さなかったのは、単純にテレビを見せてもらえない家庭に育ったからだと思います。)学生時代はそれなりに人気者っぽい立ち位置をキープしていた様に記憶していますが(もしかしたら己の勘違いで、全然そんなことなかったかもしれませんが…だとしても責めないで!同級生たち!)、上京後、ものすごく実力のあるミュージシャン達がまったく無名のまま活動を続けている姿を見て、あっという間に自信喪失からの意気消沈。それでも諦めきれず、氣志團を結成。では逆に何故浮き上がれないのか?という部分だけを追求。そこに特化した活動を続けた故に得た成果、生まれたジレンマ。気がつけば中途半端に偏った大人になりました。そんな隙間探しだけで生きて来たくせに、小さい頃から変わらず胸に抱き続けている事は「変わりたい」という強い気持ち。
僕は氣志團での担当は「DRAGON VOICE, MC&GUITAR」。元々インストゥルメンタルバンドだったから、その名残りなのだけど、このDRAGON VOICEっていうのは、持ち前のガラガラ声を世界一ポジティブに例えた表現であり、ある種の自虐的な表現でもありました。つまりは自らをヴォーカリストと名乗った事は一度もないんです。その自分が今回、初めてリード・ヴォーカリストと名乗る。こんな事だって自分にとってはすごく大きな変化で。
毎日が部活動や文化祭の準備みたいな興奮がありました。休憩時間にみんなで中華料理屋のカウンターに並んでご飯を食べたり、汗だくになるのなんていつも通りだけど、メンバーにうら若き女子がいるからとおっさん達は制汗剤を回しあったり…。終電に乗れる日は一日たりとて無く、真夜中に拓ちゃんの車にアイシテル5人で乗って、最も難題であるアカペラ曲を歌いながら帰る。何回やっても誰かが音を外していて大爆笑。僕はやはり、この終わらない放課後の住人なのだなと再確認。この愛おしき日々の事はきっと一生忘れないと思う。
最後に、長くなりついでにやっぱり内容にちょっとだけ触れると、僕らの地方は、中学生まで出席番号は生年月日順でした。4月生まれの僕は1年1組1番からスタート。年度頭の4月はクラス替えがあったり、入学式があったり、いつも新鮮な気分になれる月でした。そんな事を思い出していたら上京の頃が蘇って来たりして、そこに今の自分の心の葛藤だとか、あとは自分の好きなくだらない事を混ぜて行く内に、気がつけばあんなストーリーになりました。だから「生誕記念特別公演」というより、僕の「上京23周年記念特別公演」だったのかも?何かにチャレンジしようとしている人や、どうしても土壇場で怖気付いてしまう人の背中をほんのちょっぴり押してあげられる作品になっていたら嬉しいです…ってならねーか!あんなバカな話!
そんなわけで、俺的スペクタクルな一夜にお付き合い下さった皆様に、心からの愛羅武勇。
「会場でお祝いしたかった」という声も、チラホラ聞こえてくるのですが、あの物語をやり切りたかったし、俺こう見えて照れ屋なので、あんまりリアクション出来ないし、だからそういうタイミングを作らなかったのです。どうかご勘弁を。ツイッターでは「知らない曲ばっかりでつまらなかった」なんて切ないメッセージも頂いたけど、それはすべて僕の不徳の致すところ。何せあんな素晴らしい名曲を演らせてもらったのに、申し訳ない気分でいっぱい。今後の課題にします。氣志團だって最初は誰も一曲も知らなかったわけだもんね。もっと精進して、人々の心を開ける様なパフォーマンスを目指します。でも予定調和はこれからもきっとないんだろうな。“あなた好みの女になりたい”はキュンとくるけれど、僕は男の子だから。いつだってみんなにとっての自慢の彼氏、最高のマブダチでいられるように、とびきりのサプライズばかりを考えている次第です。
汗かいて、ベソかいて、恥かいて、ようやく己が見えてくる。生まれてみるもんですね。
お父さん、お母さん、ありがとう。出逢ってくれたみんな、ありがとう。あと僕に優しくしてくれたすべての女の子達にありがとう。これからも優しくして下さい。
永遠の16歳を名乗る限り、一生自分に正直に、己の感性を信じて(その倍ぐらい疑った末に)、新たなコト・モノに(ビビりながらも)挑戦し続けて行こうと思います。

綾小路 翔

P.S.アイシテル…


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2018/4/28

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