鴻上久美子のインスタグラム(kumikougami) - 7月20日 00時13分

浅利先生
昨日訃報を聞きいつかこの日が来るって心のどこかでその準備はしていたはずなんだけどな、ショックは想像以上に大きかった。まだ現実なのか夢なのかそんな最中だけど先生の思い出が混み上がったので書きます。先生への感謝と愛はとてつもなく大きいです。
18歳高校3年の夏にオーディションを受け翌年研究生として入団。生意気で粋がってた私を（本人が言うな！なんですが）とても可愛がって下さった。ダメ取りしたり一緒にご飯、呑んだり、ママにも優しくして下さって、、とっっっても厳しくて怖くて怖いオーラも半端なくて、多分先生の周り2・3メートルは凄かった。レッスン中稽古場入って来た時のあの空気の変わりようは在団者なら皆が分かるアレ。でも本当はとっっっても優しくて愛に溢れた人。浅利先生からどれだけの愛を頂いたことだろう。沢山のチャンスを与えて下さったにも関わらず結果的に応えられなかった自分の力量の足りなさ。その悔しさをバネに四季を出た後はいつも浅利先生に「見ててね」って気持ちでどこへでも行けました。
浅利先生からは「生きる」と言うメッセージが必ずあった。
「役を生きる」
「生きているって素晴らしい」
「人生は生きるに値する」
どんな作品も四季は必ず「生きる」をテーマにしているとも仰っていた。だからかな、四季の作品が大好きなのは。そんな大好きな四季に少しでも携われたこと、とってもとっても感謝しています。
浅利先生、大好きです。ママは今ほんの少しの間チリに行っています。電話で訃報を伝えたらママも泣いていました。先生は私の中で皆の中で生き続けています。ずっとずっと。また一緒に飲みたいな。
写真は2015年4月。オンディーヌ観劇後の楽屋にて。
2018年7月19日 合掌

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