ヒラハルのインスタグラム(wazawazapan) - 8月27日 17時20分
<改めて、写真のこと>
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島根のじいのところに訪問したのが、8月初旬のことでした。久々に会って話をして、カメラやレンズの話を沢山して刺激を受けて、改めて撮ることの楽しさを思い出し、写真に向き合いたくなりました。
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わたしが写真を撮り始めたのは、わざわざを始める前、およそ12年前のことです。20代前半にファッション業界でカメラマンさんを近くで見る機会に恵まれてしましたが、当時はフィルム全盛時代。かっこいいファッション写真を切り抜いてスクラップブックに収集したりはしていましたが、自分で撮りたいという気持ちになったことはありませんでした。
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きっかけはブログです。わざわざを始める準備段階でブログを始めたのですが、もっと綺麗な写真を撮りたいと欲が湧いてきました。時代はデジタルに変わっていました。Nikonの一眼レフを購入し、初心者本を一冊買いました。
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幼い時に父に宿題を教えてとせがんだ時に「教科書の本質的理解さえ済めば応用問題は自ずと解ける」と言われて、一切解法を教えてもらうことができなかった思い出が強烈です。参考書さえも買ってもらえませんでした。
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独学で何かを学ぶのが好きなのですが、この父の言葉が亡霊のように頭にこびりついています。写真も例外に漏れず、とりあえずマニュアルで覚えてしまえば全部撮れるようになるだろうと、解説を読みながらF値やピント、ISO、露出などを設定しながら色々試しながら体で覚えていきました。
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最初はNikonと最初に付いていたレンズキットで撮っていましたが、好きな写真はそのレンズでは撮れないことが段々とわかり、50mmの単焦点レンズを一つ購入しました。それから同じカメラとレンズで5年くらい撮り続けました。
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その後、SONYα7IIと出会い、カールツァイスのレンズを1本、また1本と買いました。安定した画質のものが撮れるようになり、満足を得るかどうかというところにカメラマンのワカナンが入社してきました。それからはワカナンに頼りっきりで、いつしかあれほど夢中になって撮っていたのに、1週間に1度カメラに触るくらいの頻度にまで落ち、どんどん撮らなくなっていったのです。
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じいと話して心が動かされていったのが、古い時代のオールドレンズをデジタルカメラに装着した時の違和感でした。ツァイスのレンズは素晴らしい描写力で、クリアに浮き上がったように物事を映し出す感じが好きでした。
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でも借りたオールドレンズは少し粗がありました。モヤっとしたり、ぼやっとしたり、レンズによって癖が激しく手がかかりました。それはまるで薪窯のような感覚だったのです。痺れました。
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わたしは言いようのない不合理性に、最近強く惹かれることが多くなっています。揺れるもの、確実でないもの、間違ったもの、反対のもの、無駄なもの、必要十分に世の中が縛られて行く中で、不合理であることに美を感じています。
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オールドレンズでもっと写真撮りたい。いつか、見えないもの、もっと不確実なものが撮れるようになりたいと思った今日この頃です。
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#mylife
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2018/8/27