猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 9月26日 10時10分
私はシングルマザーで、小さな娘がいる。名前はカコちゃんと言って、幼稚園生だ。おかっぱ頭に黄色い幼稚園帽をかぶった、昭和風の快活な子ども。
私とカコちゃんは、祐天寺のお風呂もない小さなアパートで、なんとかやりくりして一生懸命暮らしているのだけど、夢の中の私はカコちゃんが可愛くて可愛くて、とても幸せな気持ちだった。
銭湯の帰り道、駅前にある銀行へ寄ると、いつもなら開いているはずのATMのシャッターが半分降りていた。シャッターをくぐって中に入ると、夜遅くにも関わらず、銀行職員が大勢いて会議をしている。
『あのう…ATMは…』とカウンターにいた男性に声をかけると、『すみません〜…今夜は工事日で開いてないんですよ。』と言う。そのやりとりをしているとき、手を繋いでいたカコちゃんが、するりとユピ坊に変わって、カウンターの内側へ消えてしまった。… 耳元で、なーなーというユピ坊の声が聞こえて、目をつむったまま掛け布団を開くと、するりと中に入ってきたのが明け方。坊は私の肋骨のあたりで丸くなって、そのままふたりして眠った。とても幸せな気持ちだった。
私が選んだ人生と、私が選べなかった人生は、夢と現実の狭間で、ときどきこうして手を繋ぐ。
#猫沢夢 #ユピ坊
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2018/9/26