下野由貴のインスタグラム(shimono_0402) - 2月3日 22時16分

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2019.1.31
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『トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』 劇団少年社中さん20周年を飾った『トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』を観劇しました。この作品は、トゥーランドット姫が統治する争いのない平和な、しかし全てを管理された世界の物語。その世界で人間は感情を失くし、愛を失いました。そして「演劇」も。カラフという少年は「演劇」で世界を変えようと試みます。上演するのは『トゥーランドット』という作品。少年と姫を中心に繰り広げられる物語は、果たして人々の心にどう届くのでしょうか。
作品のストーリーと劇中劇『トゥーランドット』のストーリーとが交わっていくような感覚で、台詞も心に突き刺さってくる台詞ばかり。台本を買わなかったことを後悔しています。そして熱量のある役者達全員がその台詞に魂を込めているのが伝わってきて、とても素晴らしかったです。松田凌さんのカラスは純粋さと仲間を思いやる優しさ、希望に満ち溢れた様子を全身全霊で演じる姿が印象的でした。生駒里奈さん演じるトゥーランドットは出てきた時の人形のような美しさに、ケツァールになった時のキラキラした表情や透き通る眼差しと声に魅了されました。
この作品の中では、人間がロボットらしく、ロボットが人間らしく生きています。人間は意思を持たず命令のままに、ロボットは感情を持ち生き生きと過ごしていて、人間とは一体何なのか、感情って、愛って、何のためにあるのだろうかと考えさせられました。そして、この作品のテーマでもある、“演劇で世界は変わるのか”という問い。お芝居をするのも観るのも好きで、演劇というのは私にとってかけがえのないもの。そんな演劇を愛する者の一人として、演劇で世界は変わると信じていたいですが、それはなかなか難しいです。でも間違いなく、演劇で“私の世界”は色鮮やかに変わりました。だから演劇への愛はこれからもずっと持ち続けていたい。出演者の方々の熱いお芝居を観てそう思わされました。本当に、お芝居への情熱と愛に溢れた舞台で、何度も心が震えました。観劇できたことを幸せに思います。
#観劇記録 #トゥーランドット #少年社中

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