松岡みやびさんのインスタグラム写真 - (松岡みやびInstagram)「About the relations between technical ability and expressive power. （ひとつ前の記事の続き）おそらく。歴史に名を残した偉大な作曲家たちも、紙切れと音符の裏側に自らの人生ドラマを刻印し、数百年経っても色褪せる事なく演奏家がそれを蘇らせてくれることに願いを託したのではないだろうか？私にとって、楽譜は台本。生徒たちへのレッスンでは、曲を三部構成に分けて映画監督になったつもりでストーリーを考えてくるように宿題を出している。たとえば提示部は、幼少期の無邪気な自分が青い空の下で遊んでいる。展開部は、大人になり抑圧された灰色のトンネルの中で苦しみもがく自分。再現部は、自己開放された現在の自分に虹色に輝く光が降り注ぐ… などロマン派作品なら心理描写でもよいし、ドビュッシーのようなフランス印象派ならば自然の風景描写にとどめておくのがよい。父が映画監督だったので、その血を受け継いでいるのかもしれないが、私はハープを弾くとき、指と弦をほとんど見ていない。音符も楽譜も脳裏に浮かんでこない。そのときどきの情景が音とともに空中にぼんやり浮かんではシャボン玉のように舞い踊りながら消えてゆくのを…まるで映画を眺めているかのように、ただボーっとしながらハープの響きに身をゆだねている。そのシャボン玉が割れないように客席の空気を調整しているだけなのだ。次回の記事では「ミヤビコンサート2019」で私がハープに投影した自身の人生ドラマ（母親との葛藤）について、言語化してみたいと思う。そして、コンサートにいらしてくださったお客様から寄せられた以下の考察について。自分でも見ないように蓋をしてきたトラウマを整理しつつ回答していきたいと思います。 ✴︎ https://uh19830119.hatenadiary.jp/entry/2019/08/29/201407 「これだけ技巧を極めておきながら世界で一番を獲れなかった悔しさがまだ残っているかはわからない。だけど、今ここにいる状態から更なる向上心を持っているだろうことに心底驚いたのだ。先程「１位になれなかったのはきっと運がなかっただけ」みたいな事を書いたのだけれど、何かそこのギャップを埋めに掛かっている気がする。「天命を我が物とする」事に意欲的にみえるのだ。その為に人や自然と繋がっていこうとしているのかと。だから技術が錆びてみえない。若々しく瑞々しいままで在る。そういう印象を持った。」 #ハープ #ミヤビメソード #松岡みやび #音楽 #楽器 #心理カウンセラー #癒し #miyabimatsuoka #harp #music #miyabimethod #発表会 #自由学園明日館 #表現 #技術」8月30日 10時43分