猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 10月22日 23時47分
なにもかもが静かに、目に見えないゆっくりとしたスピードで薄らいでいく。痛みも苦しみも、過去のなかへ身を潜めて、遠ざかっていく。
母がある地点から『私のことはもう書かないで。』と言った。今はそれがよくわかる。人は最期の時を迎えると、誰にも邪魔されずに透明になっていくのを望むのだ。書くことで物事の整理をつけてきた私は、表に出さずに書き留め始めた。
今はまだ無風の、まっ平な草地にひとりぽつねんとしている。まもなく、頂いていたたくさんのメッセージに、返事ができるようになるだろうか。
2019年8月27日の記述
死を受け入れる、という受動的なものよりもっと能動的な、死にゆくことに納得する、と言った表現に近かったかもしれない。それは本人はもちろんのこと、近しい人たちも同じ道程を歩むことになる。
できるだけ三途の川のぎりぎりまで愛する人を穏やかに見送るには、ある意味悟りを開いて仏に近い心持ちにならねばならないかもしれない。自我を捨て、透明になって、死者の伴走をするためには。
#東京下町時間
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2019/10/22