山田しょうこのインスタグラム(shokokrake0611) - 1月8日 17時42分

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何者かになろうともがく人間の物語
#人間　#又吉直樹　さん
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最近ゴッドタンのマジ歌選手権でバカリズムさんが「自分らしくっいうけどお前の自分らしさなんて興味ないし、そもそも基本のお前を知らない」というようなことを歌ってらしてガツンと殴られました。
お笑いをやる上で「人の真似じゃなくて、自分らしくボケないと嘘になる。」などと考えている自分が恥ずかしくなりました。私ですら私を理解しきれてないし、そもそもみんな私のことなんて知らないよなと。どんどん自分がわからなくなる。でもそんなこと考えても答えは出ないし、うまく社会生活送るにはある程度周りに合わせて「私こういう人間ですから安心してください。」みたいなのをまず見せないといけなくて、そうしているうちに本当の自分がわからなくなって。あぁ、でも本当の自分なんてどこにもいないのか。基本の私すら私は知らない。私はさらけだす私がいない。私をさらけだすんじゃなくて作っていくしかないのかな。でもそれって嘘じゃないのかな。嘘、って何に対する嘘だっけ。嘘ってなんでついちゃいけないんだっけ…とごちゃごちゃ悩んでたけど、この本を読んで私は少し救われたので自我や対人関係、人間に悩む人にぜひ読んでほしい。
『人間』の主人公・永山は表現者であるにも関わらず「自分の中には何もない。自分に湧き上がるものとかなくて全部周りに対する反応でやってる」ということを認めています。表現とからしさは自分から生まれてくるものでなければいけない、と囚われていた私は「え？！それでもいいの？！」と拍子抜けでした。自分には何もないって思ってもいいんだ。らしさってもともとなくてもいいんだ。そこからスタートしてもいいんだ、と。芸人とか人前に出て表現する人は、自分の中に何かある特別な人で自分がそうでないなら本当に人前に立つ資格ないかなとか悩んでしまうこともあったけど、この本を読んだらいろんな形があってもいいのかなと思えて。
自分らしさとか嘘ついてるかもとかに囚われず、少しずつでも面白いこと言えるように頑張ります。とりあえず今私の中に一つだけある確かなことは、お笑いが好きだし、一生続けたいということ。
#本
#読書
#読書記録
#しょうこの読書感想文

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