尾上菊之助のインスタグラム(onoekikunosuke) - 4月8日 20時17分


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ただいまyoutubeにて3月に上演予定でした国立劇場の歌舞伎公演「義経千本桜」をご覧いただけます。30日までの期間限定配信です。
昨日に続き、本日はBプロの解説を書きました。動画とともにぜひご覧ください。
「鮓屋」及びCプロについては後日アップ予定です。

④「椎の木(しいのき)」(別称・木の実)
⑤「小金吾討死(こきんごうちじに)」(Bプロ 序幕 ) 
場面は大和国(現在の奈良県)下市村の街道の茶店です。
平家没落後、平重盛の子・平維盛(平家)の妻である 若葉の内侍(わかばのないし)とその子・六代君(ろくだいぎみ)、 家来の主馬小金吾(しゅめのこきんご)の三人が維盛が身を隠しているという高野山へ向かう旅の途中、茶店で休むところからはじまります。
長旅で疲れた六代君の気晴らしのため落ちている木の実を三人で拾っていると、旅人が通りかかり茶店の傍の大きな木に小石を投げて綺麗な木の実を落としてくれたのです。
この旅人の名前を権太(ごんた)といいます 。権太は自分の荷物と小金吾の荷物を間違えて持って行ってしまいます。
間違えたことに気が付き、すぐに戻って小金吾の荷物を返した権太ですが、実は彼は この地域で「いがみの権太」と呼ばれるならず者だったのです。
自分の荷物の中身を確かめお金が無くなっていると小金吾をゆすります。小金吾は 現在の境遇を考えると事を荒立てることもできずお金を渡してしまうのでした。
その一部始終を見ていたのが、権太の女房 で茶店を営む小せん(こせん)と息子の善太郎(ぜんたろう)です。
権太は、しっかり者の女房と、父親のことが大好きな善太郎とともに家に帰るのでした。
一方、旅路を急ぐ若葉の内侍、六代君、小金吾ですが、若葉の内侍を捕らえようとする藤原朝方の家来・猪熊大之進(いのくまだいのしん)が追ってきました。
小金吾は一人で捕手を相手に奮闘するも命を落とします。
そこへ権太の父の弥左衛門(やざえもん)が通りかかりました。
夜道に横たわる小金吾の亡骸を見つけて、何かを思いつき悩んだ末にその首を切り落とすのでした。

通常の歌舞伎公演ですと「鮓屋」のみ上演することが多いのですが、この度は「椎の木」「小金吾討死」も上演することが出来、続けてご覧いただきますとより「鮓屋」へのご理解がいただけるのではないかと思います。

写真:#岡本隆史

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2020/4/8

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