代官山 蔦屋書店　DAIKANYAMA T-SITEのインスタグラム(daikanyama.tsutaya) - 6月3日 13時00分

「ガイア理論」で知られる世界的な科学者ジェームズ・ラヴロックが100歳にして新たに提唱する「ノヴァセン」という概念、それは人工知能と人間が互いを必要とし共存する時代の事。

本書で多用される〝サイボーグ〟というワードに行き過ぎたSFを感じないのは、地球の危機について気候工学による解決案やエコモダニズムの観点から、文明の最前線にいる私たちに沿った問題定義をしているからでしょうか。

天変地異によるガイアの最悪な事態を防ぐため、進化で得た知恵とテクノロジーを駆使した人間と、更に知的な存在になるであろう超知能〈AI〉が協力し、ガイアの存続を維持していく現在／未来について話しています。

ラヴロックの手引きは、山の奥から環境について叫ばれるよりずっと身近で、都市のカフェの隣の席から、あるいはショートメッセージで、「海を冷やす方法について考えない？」と誘われた気分です。私たちに想像できる、行動のきっかけになる言葉が沢山詰まっています。

また本書邦訳は『WIRED』日本版編集長である松島倫明さん、装幀は水戸部功さんが手掛けています。

『ノヴァセン 〈超知能〉が地球を更新する』
／ジェームズ・ラヴロック

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