竹渕慶のインスタグラム(keibamboo) - 6月5日 00時00分


2年前、ニューヨーク、ハーレム
125番街の店々のシャッターに絵を描き続けてきた、Franco the Greatさんに会うことができた🌈

1968年にアフリカ系アメリカ人公民権運動を先導したマーティン・ルーサー・キングが暗殺されたことに起因してこの125番街でも暴動が起き、店々の窓が割られた。暴動の後、店のオーナー達は次々と鉄製のシャッターを取り付けた。
フランコさんは、鉄のシャッターに囲まれた125番街を見て、まるで牢獄のようだと思った。そこで、明るいハーレムに、明るいニューヨークに戻ってほしいとの願いを込めて、125番街のシャッターに絵を描き始めた。
1枚目の作品はイースターのエッグハントをする子供達が描かれていて、黒人も白人も、みんな入り乱れて楽しそうに遊んでいる。
人種隔離、公民権運動から今に至るまでの時代を、彼は想像し得ないほどの差別と共に生きてきたんだろう。なのに、どうしてこんな絵が描けるんだろう。
彼は願いをアートで訴え続けてきた。私が到底感じることのできない痛みを、憎しみじゃなく、誰のことも傷つけない絵に変えて、通りかかる人々を癒している。
自分が彼だったら。想像することしかできないけど。こんな風に、憎しみじゃなく音楽に変えられるだろうか。殴られたような感覚になった。
彼はもう91歳だったけど、道端で絵を描き続けてた。おじいちゃんで、もうあまり会話はできなかったんだけど、「日本が大好き」とだけ言ってたな。
今、ハーレムでどんな絵を描いてるのかな。

When I met Franco the Great, a street artist in Harlem, New York🌈
He started painting on the steel gates the storeowners on 125th Street had added to their storefronts, after the riots due to the assassination of Matin Luther King Jr. in 1968.
I’m aware that there’s no way to understand what he has gone through all his life, but couldn’t help questioning myself if I’d be brave enough to turn a severe pain into pure music, not another hatred, if I were him.
He was 91 when I met him 2 years ago, and had still been painting on the street.
I wonder what he’s painting in Harlem today.


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2020/6/5

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