猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 9月26日 21時08分


昨日から頭の中も視点もオラファーです。

展覧会は明日までなので、かなり混み合うことが予想されますが、まだ未観の方はぜひ足を運んで頂きたいな。遠方で観れない方のために、すこしご紹介。

1枚目は、あまりの美しさに『こんなダンスフロアで踊りたいわ』っていう、薄っぺらい感想が前面に押し出されてしまった《太陽の中心への探索》。ソーラーエネルギーで生み出された動力が、繊細な光を作るオブジェ。

2枚目は、本展覧会の表題にもなっている新作《ときに川は橋となる》。これがものすごく素晴らしかった。水が張られたシャーレが空間の中心に置かれ、12のスポットライトで照らされている。水面が揺れると、頭上を取り囲む円形のスクリーンに映し出されたイメージが、二度とない一期一会のイメージを作り出すというもの。私はこれを見た瞬間、最新の理論物理学『超弦理論』の11次元の世界を思い浮かべました。イメージの反転、存在の反転。互いが互いを存在させ、交換し続け合う、世界の現象を、恐ろしくシックな手法で見せられているかのようでした。

3枚目と4枚目は《メタンの問題》-クリティカルゾーンの記憶。今回の展覧会の資材を運搬するにあたって実際に行われた、より自然環境に優しい経路と方法が、各運搬箱にとりつけられた道中の動きを記録する装置によって生まれた軌跡の作品。よかったら拡大して、オラファーの意図を読んでね。すごいなと思います。

柳宗理は言いました。『我々インダストリアルデザイナーが決してやってはいけないこととは、すぐに棄てられる美しくないものを作り、ゴミを増やすこと。』
まさしく。

現代アートに投げかけられる、存在の意味に対して、オラファーは徹底した責任を持っていると、昨日のリポートでも書きましたけど、活動そのものが地球へ負荷をかけるものならば、果たしてそれはもはやアートとして存在してはいけないのではないか?っていう命題に、彼は全力で取り組んでいる。

そのうえで、作り出すものの美しさと徹底した哲学、それを観る人への心地よい感覚提供という点で、やはり尊敬に値する素晴らしいアーティストなのだなということを、今回の展覧会でまたあらためて体感しました。

#東京下町時間 #olafureliasson #忙しさを理由に展覧会行かないのはダメだね @sekimegumi ひっぱりだしてくれてありがとう♡


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2020/9/26

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