柏倉陽介のインスタグラム(yosuke_kashiwakura) - 12月23日 22時09分

昔から、写真の内容と撮影者の人格は特に一致するものでもないと言ってきました。そうでも言わなければ小っ恥ずかしくてシャッターなんか押せないし、被写体の思いも寄らない瞬間をラッキーで撮ることだって多々あります。ただし最近では、歳を重ねるごとに広がる価値観や変えようのない性分が多少なりとも表れているような気がしてきました。同じ焦点距離のレンズを使っていても、価値観の変化によって不思議と写真も変わっていきます。カメラが変わったとしても不思議と同じ写真が撮れます。この不思議な部分って何かと考えてみるとなかなか面白いです。
どうすれば、写真が上手になるのか。この質問には「自分の目線の意味にまず自分自身が気がつくこと」と答えています。鳥をつい目で追いかけてしまうとか、壁面をつたう植物がなぜか気になるとか、そんな些細なことに答えが含まれています。上手な写真は世界中の人々が掃いて捨てるほど撮っています。撮影方法が簡単だからです。量産的な写真は誰かにまかせて、まずは自分が目を留める場所を撮ってみること。そういう写真こそ、人は見てみたいと思うのでしょう。

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