松井玲奈のインスタグラム(renamatui27) - 11月29日 17時59分

舞台『ジュリアス・シーザー』の全公演が無事に終わりました。
舞台の眩い照明に照らしてもらえる日々とは、シェイクスピアの素晴らしい物語の中で生きる日々とは、ひとまずさよならをしてきました。

憧れのシェイクスピア。自分の好きな『ジュリアス・シーザー』の戯曲。それなのに稽古中、力不足な部分が多く、滝のような汗を流しながら歯を食いしばり、震える体を必死に抑え込みながらアントニーと共になれるよう常に手を伸ばし続けていました。
アントニーは狡猾で頭の切れる人物だから、生半可な気持ちでは受け入れてもらえず、何度も何度も跳ね返される。一瞬でも気を抜けば奈落の底まで突き落とされる。
パチリと自分とアントニーが噛み合ったとき、溢れ出る嵐を巻き起こさんばかりの感情の渦に、自然と笑みがこぼれ、こんなに楽しいことはないと思えた日。そこからはもうアントニーの虜。

ご来場いただいた皆さん、数ある作品の中からこの作品を選んでいただき本当にありがとうございました。
そして共演者のみなさん、カンパニーのスタッフの皆さんにも大きな感謝の気持ちを。沢山の優しさとサポートをありがとうございました。

また舞台に戻るので待っててくださいね。やっぱり私は舞台が好きなのです。今回、森さんの演出をうけ、その気持ちを再確認しました。
今生きてると、生きねばと思えたこの日々を忘れることはないと思います。

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