日暮愛葉のインスタグラム(aiha_higurashi) - 3月30日 15時53分
「距離」
昨日泣き腫らした瞼は開かない程腫れているまま
朝日が見られなくて
空の頭痛薬の箱を呪った
こんなめちゃくちゃな私には
もう誰一人ついてきたり
しなくて
どうもしようがなくて一人
叫び方もとうに忘れてしまった
39度の熱の日の夜に
私は裸足で
あなたの行方を追った
予想通り何も見当たらず
私空き缶蹴って蹴って
ひたすら走った
泥だらけのパジャマの裾
なんだかそれがおかしくて
あなたがどう思うのかなんて
もうどうでもよくなった
寂しさだけじゃなかったから
暖かさだけじゃなかったから
糸電話みたいな
繋がりは
互いを
遠ざけて
だから
ずっと
一緒にいられる方法を
見つけたかったけど
探したかったけど
それだけのことが
出来なかった
ただそれだけのことが
何故私を振り回したのか
そんなこと
そんなことが既に
笑えてしまって
蹴っていた缶を拾って
自販機の隣のゴミ箱に捨てた
詩/日暮愛葉
Art work by AIHA HIGURASHI
2023年3月30日
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2023/3/30