コムアイさんのインスタグラム写真 - (コムアイInstagram)「🎐映画『福田村事件』9/1公開🎐 ちょうど公開の一年前、京都や滋賀で、死に物狂いで撮影に取り組んでいました。インドでサリー🥻を着て過ごしていたから、帰国してすぐ撮影に入り、日本でも和服👘で過ごせるんじゃないかと思って、このひと月は、私服は浴衣、衣装は野良着(どれも隅々のテクスチャーまで触れたくなるようなもの🥹)で、いつも和服でいられた。そのことによって、身体感覚から大正時代にいるような錯覚に陥ることができた期間で、忘れることができない。実はこの作品は、クラウドファンディングの頃から、森達也監督が関東大震災後の朝鮮人の虐殺について映画を撮るということで観るのをとっても楽しみにしていた。森監督がオウム真理教の内部を映した『A』『A2』を大学生の頃に観て、脳が揺れる衝撃を受けた。メディアの報道の薄っぺらさ、人の感じ取れる真実の限界、視点が多いことの豊かさ。思いを巡らせて、世を観る目に以前より自由を得た。それから作品を楽しみにしてきただけに、咲江役のお話をいただいたときは、絶対やらせてください！！！だった。この豆腐屋の咲江役は、なぜだか配役に難航したらしく、撮影が近づいてからお話をいただいたのだった。ラッキーとしか言いようがない🦆 咲江は、正直で、図太く、透明で、黙ってものを考えていることが多く、共感できるところが多かった。むしろ自分より率直に行動するので咲江でいられると清々しかった。こんな女たちが、書かれた歴史の影に、村々にいただろう、いてほしい、と思った。森監督は、人物も役者もなるべく偏見のない目で見ようとし、人間とは何なのかを問うてくれる。ドキュメンタリーでないこの映画でもそうで、すべてのキャラクターに善悪まぜこぜの人間らしさを宿らせ、ふつうの人々がヘイトや虐殺に加担するまでの心情を描いている。今日マスコミ試写で初めて完成したものを観て、虐殺のシーンで咲江としてその現場にいた絶望感をもう一度味わった。救えない。救わない。私は自分で選んだ。むしゃくしゃした。虚しく、自らのことを最悪な心で見た最後のシーンの撮影。 1ヶ月の撮影は、心理実験でもあった。それぞれの役になりきり、100年前、関東大震災後の混乱した世界におかれてみて、私たちはどう考え、どう動く。福田村だけではない、日本中で起きていたこととして、そして恐ろしいことに現代の日本で飛び交っていることとして。人間の本性を見逃さずに。よくよく見て。 📷 @el_arata_nest 🌙 #福田村事件」5月23日 22時02分