偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 6月12日 12時00分
【今週のおすすめ】子どもたちが語り始める、それぞれが胸に秘めていたふしぎな体験。岡田淳さん『雨やどりはすべり台の下で』(岡田 淳 作/伊勢英子 絵)
同じ団地に住む10人の子どもたちが、団地の前の公園で野球をしていると、1人の男の人が現れました。今夜どこかへ引っ越してしまうという、201号室に住む雨森さんです。
雨森さんは、年齢60歳くらい。ひとづきあいはしない、ふしぎな雰囲気をまとった人です。
公園にやってきた雨森さんが傘をさすと、突然雨が降り出しました! そのまま去っていく雨森さんを尻目に、子どもたちは、公園のすべり台の下にかけこみます。
雨森さんが傘をさしたとたん、雨が降り出した……。このふしぎな出来事に、子どもたちひとりひとりが口をひらきはじめました。実はみんなはそれぞれ、雨森さんに関係する、ふしぎな体験をしていたのです。
子どもたちが語る思い出は、どれも半分本当のようで半分夢のような、ふしぎなものばかりです。それぞれとの間に思い出があり、でもふだんはひとづきあいをしない、掴みどころのない雨森さん。けれど、それぞれの心の中に、それぞれの雨森さんの存在は残り続けるのです。
最後、雨森さんのためにみんなが用意した、粋なお別れのシーンには、胸がじんとあつくなります。
雨やどりの時の、しっとりとした気配が伝わってくるような一冊です。雨の日のお供に、ぜひひらいてみてください。
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2023/6/12