松田珠希のインスタグラム(tamakimatsuda11) - 6月15日 23時08分


長年使った愛着のある棚が宙を舞っているのを見るのは不思議な気持ちだった。そして5秒後には私の目は涙で重たくなってしまっていて、次に投げ込まれるものを見ないように反射的にカーテンを閉めた。
粗大ゴミのチケットを買い、日にちを指定して、きちんと時間通りに収集場に彼らを送り出したのは紛れもなくこの私なんだけど、軽々と投げられ、トラックの荷台に荒々しく着地したあの棚の最後を見てしまったのは、あまりに苦しく強烈な経験となってしまった。

今回の身の回りの整理で、これ以上多くの物を持つことを、本当に考え直そうと思った。
持つことの嬉しさより、別れの苦しみの方が私には大変なようだ。
譲ることのできた物達ももちろん沢山いて、それは嬉しい幸せな事。
でも貰われなくて結局捨てるしかなかった物達への罪悪感は、なかなかな方向へ私を連れて行く。

普段から物事への防衛線を張るように、宇宙の事や量子力学をなんとなく勉強したりして、この現実世界のあり方をなんとなく分かった気になり、なんとなく強い精神を持てたような気になっていたけれど、宙を舞う棚であっけなく崩れ去る私の心の弱さは、やはりアインシュタインが言っていたように、兎にも角にも一番強いものは『愛』なんだという人間の強さも弱さもひっくるめられた現実を突きつけられた人間ならではの苦しい思い出となった。

写真にある猫の麦わらバッグは、ただ物持ちの良さもあるんですよというアピールをしたいだけの、私が人生で初めて買ってもらったバッグ。

物との付き合い方が、迷走中の湿気の多い夜の記録。

#サンリオ


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2023/6/15

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