田村芽実のインスタグラム(tamura_meimi) - 6月22日 23時26分
「わたくしというげんしょうはなんですか」
演じている役に自分の私生活がリンクすることはよくあることで。
作品に、役に、ご縁を感じることは、毎度のことで。
たった今出演している舞台では、ダ・ポンテという詩人の男性を愛する、ナンシー、そしてオルソラという女性を二役演じています。
私は言葉がだいすきだから、特に小説や、詩が大好きだから、ナンシーとオルソラとは、とても心が通っている気がして、毎公演、最後は涙が止まりません。
そんな私のマイブームは古道具屋で安く買った間接照明をつけて、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読むこと。
毎日毎日読んでいます。
繰り返して読んでいます。
こんなに美しく、苦しく、もう言葉にはどうにもあらわせない作品で、虜になってしまい、読み込んでいくうちに、宮沢賢治の思想や主義や、宗教観や死生観にも興味を持って、スマホを片手に、毎日一回読んでしまいます。
こどもの頃に小説を読んだっけ。
あと猫のアニメ。それから、お芝居も見ました。
それから、よだかの星や注文の多い料理店に、やまなしなんかを読んだかな。
でも子供の頃の私には銀河鉄道の夜は分からなくて。
というより、つまらないとさえ感じて。
今読むと、今生きていること、死に向かうこと、宇宙があること、何も無いこと、全ては、クエスチョンであることを教えてくれて、さらにはてなが生まれて、頭がいっぱいになり、心はぐちゃぐちゃ。
メロメロな日々です。
なんで私は、ここまで宮沢賢治にハマらなかったのだろうと。
作品の感想を述べる時、
「具合が悪くなる」
って褒め言葉だよね。
と、先日友達とおしゃべりしました。
具合が悪くなるというのは、色々な要素があるけれど、一つとして、それだけエネルギーを受け取ってしまうということだと思います。
それだけのエネルギーが、一度読んでも、二度読んでも三度読んでも、私のお腹の中を抉るようにして引っ掻き回す。
今日も今から、宮沢賢治を開きます。
私という現象について、考えて、。
苦しくなって、吐きたくなるほどに感じて、それでも生きていくために。
どこまでも行ける切符を手に持って。
今日も宮沢賢治を開きながら眠りにつきます。
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2023/6/22