西木ファビアン勇貫さんのインスタグラム写真 - (西木ファビアン勇貫Instagram)「おはよございます!  表紙と見開きに書かれた屈折した『ハンチバック』の文字は、ここから始まる物語の前書きのようなもの。  感想は下に書くけれど、僕の陳腐な言葉で語るより、とりあえず読んでほしい。 強烈な読書体験ができるし、一生自分の中に残るものになるだろう。  そして読書体験だけで済ませていいのか、と考えざるをえないほど、社会の一員としてこれから生きていく意味・覚悟のようなものを問うてくる。  【あらすじ】  物語はhtmlのタグで囲まれた、エロい風俗体験談から始まる。 なかなか出だしとしては強烈で「なんだこの物語は?」と疑問を持ちつつ読み進めると、それは主人公・井沢釈華がパソコン上で作成している想像の風俗体験記事だとわかる。  釈華はミオチュブラー・ミオパチーという重度障害を背負っている。 右肺を押しつぶす形で極度に湾曲したS字の背中。 呼吸器を必要とし、器官を詰まらせないよう痰を吸入し続ける必要がある。  主人公は「遺伝子エラーで筋肉の設計図そのものが間違っている」「呼吸筋はまともな噴射力のある咳すらできない」と説明し、自分自身を「せむし(ハンチバック)の怪物」「29年前から涅槃に生きている」と捉えている。  釈華は親が残した遺産であるグループホームで暮らし、ヘルパーを雇い、他の入居者とともに生きている。  お金には困っていないけれど記事作成の仕事をして寄付をしたり、オンラインで大学にも通っている。  さらにもう一つ、趣味として発信しているのがTwitterだ。  「中絶がしてみたい」 「私の曲がった身体の中で胎児はうまく育たないだろう」 「出産にも耐えられないだろう」 「だから妊娠と中絶はしてみたい」 「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢です」  自室のベッドの上から送り出される強烈な言葉。世の中へのメッセージ。  それがある日、ヘルパーの田中さんにバレてしまい……。  【感想】 ずっとぶん殴られている感覚。「そこの、本読んでいるお前だよ!お前!」って感じ。言葉の使い方が強く、あえて選んでるんだろうと思った。 また、自分自身のことを説明する言葉がたびたび出てくるけれど、ユニークなところが多く、ネットスラングなどもたくさん効果的に使っているし、たぶん面白い人なんだろうなと。  田中については賛否両論あるだろうが、僕は田中のような態度で釈華に接する人はこれまでいなかったんだろうなと思った。障害者はデリケートに扱うべき、という暗黙の了解のようなものがパラパラと崩れていくような感覚だった。  また完全にやられた!という部分があった。まんまと筆者の掌の上で転がされた。というのも、  モナ・リザスプレー事件を少なからず肯定していたり、博物館や歴史的建造物を露骨に否定していたり、 読んでいて腹が立ってきた。皆が大切にしてるものにそんなの言うなよ、知るかお前の気持ちなんかという感じ。最近、ローマのトレビの泉やゴッホの絵を汚した遵法精神のない環境活動家を思い出した。  そのテンションのまま、釈華のアンチテーゼでもある田中のシーンになったので、ガツンといけ!といつのまにか田中に感情移入していた。 しかし例のシーン(読んでね)が終わると、なぜか主人公に対する嫌悪感がなくなり、気分が晴れていた自分がいる。   もし、そうなる事を狙って書かれていたら? 溜まったものを発散させられたのは田中じゃなくて、僕なのでは?  そういう意味でも、こんな読書体験は初めてだった。  #本 #読書 #読書記録 #読書記録ノート  #小説 #小説好きな人と繋がりたい #小説好き  #小説が好き #本好きな人と繋がりたい  #読書好きな人と繋がりたい #bookstagram  #book #books #novel  #作家 #小説家  #fabibooks #第一芸人文芸部  #芥川賞 #ハンチバック #文学」8月3日 22時03分 - fabian_westwood

西木ファビアン勇貫のインスタグラム(fabian_westwood) - 8月3日 22時03分


おはよございます!

表紙と見開きに書かれた屈折した『ハンチバック』の文字は、ここから始まる物語の前書きのようなもの。

感想は下に書くけれど、僕の陳腐な言葉で語るより、とりあえず読んでほしい。
強烈な読書体験ができるし、一生自分の中に残るものになるだろう。

そして読書体験だけで済ませていいのか、と考えざるをえないほど、社会の一員としてこれから生きていく意味・覚悟のようなものを問うてくる。

【あらすじ】

物語はhtmlのタグで囲まれた、エロい風俗体験談から始まる。
なかなか出だしとしては強烈で「なんだこの物語は?」と疑問を持ちつつ読み進めると、それは主人公・井沢釈華がパソコン上で作成している想像の風俗体験記事だとわかる。

釈華はミオチュブラー・ミオパチーという重度障害を背負っている。
右肺を押しつぶす形で極度に湾曲したS字の背中。
呼吸器を必要とし、器官を詰まらせないよう痰を吸入し続ける必要がある。

主人公は「遺伝子エラーで筋肉の設計図そのものが間違っている」「呼吸筋はまともな噴射力のある咳すらできない」と説明し、自分自身を「せむし(ハンチバック)の怪物」「29年前から涅槃に生きている」と捉えている。

釈華は親が残した遺産であるグループホームで暮らし、ヘルパーを雇い、他の入居者とともに生きている。

お金には困っていないけれど記事作成の仕事をして寄付をしたり、オンラインで大学にも通っている。

さらにもう一つ、趣味として発信しているのがTwitterだ。

「中絶がしてみたい」
「私の曲がった身体の中で胎児はうまく育たないだろう」
「出産にも耐えられないだろう」
「だから妊娠と中絶はしてみたい」
「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢です」

自室のベッドの上から送り出される強烈な言葉。世の中へのメッセージ。

それがある日、ヘルパーの田中さんにバレてしまい……。

【感想】
ずっとぶん殴られている感覚。「そこの、本読んでいるお前だよ!お前!」って感じ。言葉の使い方が強く、あえて選んでるんだろうと思った。
また、自分自身のことを説明する言葉がたびたび出てくるけれど、ユニークなところが多く、ネットスラングなどもたくさん効果的に使っているし、たぶん面白い人なんだろうなと。

田中については賛否両論あるだろうが、僕は田中のような態度で釈華に接する人はこれまでいなかったんだろうなと思った。障害者はデリケートに扱うべき、という暗黙の了解のようなものがパラパラと崩れていくような感覚だった。

また完全にやられた!という部分があった。まんまと筆者の掌の上で転がされた。というのも、

モナ・リザスプレー事件を少なからず肯定していたり、博物館や歴史的建造物を露骨に否定していたり、 読んでいて腹が立ってきた。皆が大切にしてるものにそんなの言うなよ、知るかお前の気持ちなんかという感じ。最近、ローマのトレビの泉やゴッホの絵を汚した遵法精神のない環境活動家を思い出した。

そのテンションのまま、釈華のアンチテーゼでもある田中のシーンになったので、ガツンといけ!といつのまにか田中に感情移入していた。
しかし例のシーン(読んでね)が終わると、なぜか主人公に対する嫌悪感がなくなり、気分が晴れていた自分がいる。

もし、そうなる事を狙って書かれていたら?
溜まったものを発散させられたのは田中じゃなくて、僕なのでは?

そういう意味でも、こんな読書体験は初めてだった。

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2023/8/3

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