日登美さんのインスタグラム写真 - (日登美Instagram)「Paradise in Japan. @noranohakobune8080 @kunisaki.steiner 私の6人の子供たちは紆余曲折ありながらもシュタイナー教育で育ててきました。日本のシュタイナー学校、ブラジルのシュタイナー学校、そして今5、6番目の子がドイツのシュタイナー学校に通っています。シュタイナー教育と聞くと、「あー、テレビ見せないんでしょ？」とか「なんか変わった宗教みたいなやつでしょ」とか言われるし、そう思っている方も多いかもしれません。確かにそういう一面もあるのもしれません。だけど本当のところは多くの場合伝わっていないしみんな知りたくもないかもしれません。私自身、自分の家族のなかで日登美は変わった子育てしてる。という風に思われていただろうと思います。両親はそんな私をそれでも私の生き方として認めてくれていました。けれどシュタイナー教育に限らず、食についても、海外移住についても家族の中で「普通」ではない選択をし続けてきた私が一体何をしているのかどうしてそんなことを選ぶのか、については互いに深く知り合うことはないまま今に至っていました。昨日大分の国東にあるノラの方舟 @noranohakobune8080 という動物と植物が共生する楽園みたいな場所でシュタイナー教室 @kunisaki.steiner の夏祭りがあり、ご縁あって参加させていただきました。すると、わかりにくい場所だからと父が運転を申し出てくれたので思いがけず私達家族と一緒に父もこのお祭りに参加することになったのでした。そういえば父が私の子育ての集まりに顔をだすなんてことは今まで一度もなく自然育児も、シュタイナー学校も、海外子育ての実態も父は知りません。その上団塊の世代、猛烈サラリーマン時代をつい最近までやっていた様な父にこの雰囲気はどんな風に受け入れられるのだろうかと、ふと一抹の不安を抱きました。それでも現場に着くとお祭りの準備から、流しそうめんが始まり、いつの間にか何十名もの小さな大きな子供と大人が集い子供は楽園を駆け回り初対面のお姉さんらは当たり前のように小さな子供を優しく面倒みているいつもの光景が繰り広げられていて、しっかりその中に父も紛れ込んでいました。青空の下で息子と夫は飛び入りでカノンの演奏に加わりました。火を囲み、音楽が流れ、手を繋ぎ、踊って、祭りが始まりました。一言でいえば、生きていることを感じられる。そういうお祭りでした。帰り道父はこんなことを言いました。「ここの子供達はみんな分け隔てなく大きな子供も小さな子供も繋がってるね。それはきっと親御さんもそうなんだろう。みんなでみんなの子供を大事にしてるのがよく伝わってきた。子供を真ん中にして分け隔てなく繋がってる。こういう場所がシュタイナー学校だったんだな」夏の暑い一日を、見知らぬ親子と見知らぬ集まりの中で 70歳を越した父が過ごして感じたもの。自分の生きてきた世界とはおそらく全く違う中で感じとってくれたもの。当たり前のようで当たり前にない、その光景。それを大事にしてきたのが私の子育てで、もしかしたら、あのわけわからんと言われるシュタイナー教育なのかもしれない。そう感じたようでした。言葉では伝わらないもの言葉が邪魔をするものがあります。違う価値観や生き方をして、選ぶものも信じるものも違う人同士が生きる中でそれを分かろう、とすることは簡単ではありませんヒトゴトであれば簡単に無視できるからなるべく見ないように考えない様にしてみんながやるように当たり前を社会の流れに任せることもできますだけどいろんなことを自分ゴトにできるチャンスは違う、からこそあるのだと思います。どうしてだろう？と疑問を持つことから理解が始まるのだと思います。そこに関心が生まれます。関わること、は触れ合うこと、でもあります。触れ合うことは一つになること。それは逆にいえば、違いに出逢い、認める力です。なぜなら最初からみんなが同じなら、私達は一つになった、という体験はできないからです。違うから、二つあるからこそ一つになろうとする。一体感を味わえる。人生はパラドックスです。簡単ではないかもしれません。けれど、その違いに関心を抱き知ろうとするのが人間で、その真ん中にあるのは私は愛ではないかと思うのです。この夏の一日がそれを教えてくれた気がします。」8月7日 10時46分