村本大輔のインスタグラム(muramotodaisuke1125) - 8月18日 00時47分
福島県双葉郡楢葉町 原発事故の20キロ圏内にある町。そこに住むケーキ屋の女性に呼ばれて行ってきた。
この街の人たちは原発事故があってからみな街を出て避難した。あれから12年、街の人たちは少しずつ戻ってきて今では4500人ぐらいが暮らす町だと聞いた。最後にカメラマンの人が集合写真撮るので掛け声をくださいと言ってきた、だから僕は彼に「おれが処理水ー!」て言うからあなた一言言ってよ、と言った。おれが処理水ー!と言うと彼は大きな声で「安全!!」と言った。皆笑った。ライブ終わりに彼にあれは皮肉?と聞いたら「僕は本当に安全だと思います」と答えた。僕はそんな彼を素晴らしいと思った。
処理水が安心かどうかではない、この客席の中にはいろんな考えの人たちがいる、そして小さなこの町ではみんな顔見知り、みんな持ちつ持たれつでお世話になりあって信頼関係で生きてる。そんな中でちゃんと自分の意見を言える彼が素敵だなと思った。
現に打ち上げで「みんなだったらなんで言った?」と聞くと「私は何も言えない!笑」と自分の意見を言うことを躊躇うみたいだ。それはそうだろう。でも意見は意見、それが言いにくい空気は不健全だ。
打ち上げではいろんな話をした「処理水に興味がない」って地元の若い人もいた。専門家でもないから、わからない、それよりも自分の日々の生活でいっぱいいっぱいだと。でもそれを言いにくい、地元だからと言って処理水に何か意見を持ってないといけない風潮も嫌だと話していた。お酒の席はみんな素直に自分の考えを話してくれる。
原発事故の避難民だった人、避難してくる人たちを受け入れる側の街の人もきてた。処理水に反対する人、処理水にそこまで関心がない人、処理水を流す側の役人の人も来てた。そしてこの街は処理水だけが問題じゃない、あなたの問題ランキングの一位は?と聞いてもみんながみんな処理水とは言わない。子供のこと家族、仕事、恋人、みんな色んな悩みを抱えてて、様々な考え、立場、みんな別々だ。そんな人たちが、同じところでクチャっとした顔で涙を流して笑ってる姿を見て、人が笑ってる顔ってなんでこんなにも面白いんだろう、この素敵なカメラマンが撮った写真を送ってもらって、こっちまで笑えてきた。笑ってる顔が好きだし、やっぱり芸人でいてよかったなと思った。そして俺をここに呼んでくれてこの小さな街でこんなにも人を集めてくれたこのコラムを書いてくれた素敵な女性に感謝した。
主催者の女性がこの街は頑張ってる人たちがたくさんいる、と言ってた。この街にあえて残ってる人たち、もう一度再建しようと頑張ってる人たち、その姿を見て、地元じゃないのにインターンできた若い人がここに残ってこの街に住んでこの街の人たちと、みんなで、街をもう一度盛り上げようとしてると。その意味が少しわかった。
ケーキ屋の女性が、もうすぐ楢葉町では100年祭っていう100年後も続くような祭りをやるらしい。100年後はどんな街になってるんだろう
ライブ終わった後福島市の人と、小名浜の人が今日のネタをぜひ若い子に聞かせたいとオファーしてくれた。人気ないから大変ですよ?集客、と言ったけど、たくさん人を集めます、たくさんの人に聞いて欲しいと言ってくれた。だから10月は小名浜、そして福島市へ。
ん?アメリカはいつ!?!?
20日 京都ウトロ
22火 久留米
23水 熊本TSUKIMI
24木 小倉ライブ
26土
読谷ライブ
27日沖縄市ライブ
28月
那覇 誰でもスタンドアップコメディライブ
ここから少し休みます。
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2023/8/18