偕成社さんのインスタグラム写真 - (偕成社Instagram)「「正しいこと」ばかりの世の中に疲れたら！　【今週のおすすめ】『わたしのママはしずかさん』（角野栄子　作／小谷あかね　絵　偕成社文庫）今週は、11月3日にオープンした角野栄子児童文学館「魔法の文学館」にあわせて重版した、角野さんが「ひときわ思い入れがある」という本作をご紹介します◎ あなたのお母さんは、あなたから見て、どんな人でしょうか？　頼りになる人？　ちょっと怖い人？　友だちみたいになんでも話せる人？　『わたしのママはしずかさん』の主人公リコは近頃、自分のお母さんがあまりに変わっているのではないかと心配しています。まるで子どもみたいな、ゆかいなお母さんを描いた角野栄子さんの痛快な作品です。たとえば、なぜだか眠れなかった夜。しずかさんは、誰にも考えつかない「おまじない」を発見します。それは「指しゃぶり！」。ぎょっとするリコをよそに、「ねむれないときって、おもしろいこと考えつくものなのね。」「あら、おとながやっちゃいけないってことないのよ。」と、しずかさんはすましています。あるいはケーキが1つしかなかったとき。親たるもの、すこしは子どもに譲るものですが、しずかさんの場合、そうはいきません。裁判官みたいにきちんと座って、「切るわよ」という掛け声とともに、完全な二等分にしてしまいます。そして、それでも微妙に大きさに違いがでてしまうところを、なんの遠慮もなく「大きい方」をねらいにいくのです。実は作者の角野栄子さんも「しずかさん」的な、ちょっと常識が解らない性格なのだそうで……自分を超える人を描こう！と筆をとって生まれたのがしずかさんなのだそう。（くわしい記事ではそのおもしろいエピソードも紹介しています！）「しずかさん」を読むと、ちょっと変わった人に出会ったとき、眉をひそめるのではなく、おもしろがる心の余裕を持てるようになるかもしれません。正しいこと、当たり前のことばかりの世の中にちょっと疲れたり、疑問がわいたりしたら、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。くわしい記事はぜひKaisei webの「今週のおすすめ」をお読みください。（@kaiseisha_pr ハイライトの「今週のおすすめ」から記事にアクセスできます！） #今週のおすすめ #わたしのママはしずかさん #角野栄子 #魔法の文学館 #偕成社 #kaiseisha #公式アカウント #絵本 #えほん #児童書」11月6日 12時00分