モルのインスタグラム(m_scape) - 10月27日 21時45分

⑤
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三保の松原をあとにしたボクらは、今度は北西にむけてクルマを走らせる。
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いよいよ今回の旅のメインイベントである、おされカフェで朝食を食べるというミッションに向かった。
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Ｓ字というよりオメガ（Ω）に近いカーブが連続する山道を登っていくと、次第に道路わきの木々の紅葉や壁びっしりに生えた苔が目に飛び込んでくる。
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また窓を開ける。
後方に流れていく景色にココロを奪われる。
でもはしゃがずにガマン。
ちょっと大人になる。
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と、不意に身体が前方に傾く。
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え？
急ブレーキ。
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カーブからダンプがセンターラインをオーバーして突っ込んできてた。
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早めに気づいて事なきを得たが、その時、彼女の左腕がボクを守るように胸のあたりに伸ばされていた。
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前方に身体が流れたため、指先がボクの胸に触れる。
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『エッチ♡』
「バカｗｗｗ」
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やっぱバカって言われた。
でも今のは事故。ボク悪くない。
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目的地に到着して車外に出ると、途端に気分がリフレッシュする。
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自然の空気っておいしい。
マイナスイオンがそこらじゅうにじゃぶじゃぶ飛んでる。
見たことないけど。
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途中にあった公園のコスモスを２人で撮りつつ、カフェに入ると優しそうなご主人と彼女が挨拶をかわす。
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どうやらここの常連のようだ。
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注文は彼女にお任せして、店内のお菓子や雑貨を見て回ってると、しばらくして外の席に案内された。
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奥さんらしき人がドリンクをテーブルに置いていく。
めっちゃ美人。
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「奥さんに会うだけでも通う価値あるよね♡」
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ボクじゃなく彼女のセリフ。
この時点で中身も男じゃないかと疑いだす。
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だいぶ日が高くなり、比例するように日差しも強くなってきた。
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よく冷えたフレッシュジュースが喉を優しく潤す。
彼女は赤いやつ。ボクのは黄色いの。
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氷もジュースそのものを固めてるので、いくら溶けても薄くならない。
この気遣いも嬉しい。
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その後、全メニュー制覇するつもりか？くらいの勢いで軽食が続々と運ばれてきた。
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ホットドッグ、シチューパン、チーズケーキ、チョコおかき。
２人分きっちりと。
注文の仕方まで男前。
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でもどれを食べても絶品で、結局このオーダーが正解だった。
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彼女イチオシという食後に出された珈琲は、酸味をまったく感じさせず、ボクの一番のお気に入りにもなった。
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#都内に支店欲しい
#もしくは静岡ん家のコになる
#急ブレーキで不覚にもきゅんとした
#なんかくやしい
#無許可キャプ２
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