モルのインスタグラム(m_scape) - 3月13日 20時46分

✨?✨
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明日3.14はホワイトデー。
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今年はバレンタインが土曜だったため社内でも義務チョコ流通量は少なかったようだ。
フリーアドレスになったことも影響していたのかもしれない。
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ボクの社内のお返しは２人だけ。
総務のＳさんと同じ部署のＳさん。
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どちらもＳさん。
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別にボクがＳに好かれる性癖とかそーゆーことではないよ。
念のため。
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午前中の諸々の業務が落ち着いたところで、事前に用意しておいたプレゼントを２人にわたす。
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「「ありがと～♪」」
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元々仲良い２人。声もぴったりそろってた。
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「「あけていい？」」
『どーぞ』
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中身のスタバカードを見て笑い出す。
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「ほぼ現金じゃんｗ」
『一番いいだろ？』
「まぁ、助かるけどね」
「お菓子とかでよかったのに」
『いや、お前甘いもの食えないしチョイスむずい』
「あたしは食べれるよ？」
『２人別々だとあっちが良かったとかなるだろ？』
「「なるね～ｗｗｗ」」
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３人でひとしきり盛り上がったあと、自席に戻る途中で袖を引っ張られ、給湯室に引き込まれる。
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Ｗさんだ。
同じ部署に配属されて2年目の女のコ。
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ギャルっぽい容姿とかボクを貶めようとする行動とかで一番避けていたタイプだったが、なんだかんだで一番なついてくれている。
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バレンタインの逆チョコが効いたのか、あの日以来、ボクへの好意を隠さなくなってきた。
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そうなるとやっぱりというか悪い気はしない。ボクの中でも日増しに彼女への想いは強くなっていた。
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「なにさっきの（怒」
『お返ししただけだって』
「あたしには？」
『ん？』
「ホワイトデー」
『いや、バレンタインもらってないし』
「そうだけど」
『むしろボクがあげた』
「でもなんか欲しかった」
『わーったよ、ほら』
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ポケットから小さな包みを渡す。
ちゃんと用意はしていたが、さっきは２人がいたため出せなかった。
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「なにかな～♪」
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もう上機嫌に。ちょろすぎる。
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「あ、ロクシタンの新作だ♪気になってたんだよね～これ」
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チェリーリボン。
ブロッサムよりもフルーティな香りが気に入ってプレゼント用に即購入。
自分でも使いたいくらい。
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『春にぴったりだろ』
「ほんといい香り～(灬ºωº灬)」
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さっそくジェル状の香水をつけるＷさん。
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たぶん、すごく気に入ったんだろう。
超くんかくんかしてる。
分かりやすい。
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そんなボクの視線に気づいたのか、ちょっと照れくさそうにすると、いいこと思いついた！みたいな表情を浮かべた。
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「モルさんにもおすそ分け♡」
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と言いながら、香水をつけた手をすっとボクの首に回してくる。
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給湯室みたいな狭いとこで２人っきりというシチュもやばい。
キスを迫られてるみたいでドキドキしてしまう。
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『社内ではやめよーね』
と冷静に手をどかせて軽くあしらう。
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「けちー。でも今同じ香りだからあたし達のこと誰かにバレるかもね～(･∀･)ﾆﾔ」
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すぐにハンカチでＷさんの触れたとこをゴシゴシと拭くと、
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「あっ、あっ」
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と残念そうにしていた。
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「あたしにもスタバカードかと思ってた」
『そっちがよかったか？』
「ん～ん。違うほうが特別って感じでいい」
『ま、特別だしな』
「え？それって...？」
『えっと...まぁ、だいじに想ってるってことだ』
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驚いた表情を浮かべたまま固まっていたが、ようやく言葉の意味を理解したのか、顔を真っ赤にしながら早口でまくしたててきた。
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「モルさん！お願いがあります。明日の朝、9時26分53秒にもっかい言ってくださいっ」
『いや、いいけど、なんで時間指定？しかもそんなピンポイントに』
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「だって、円周率って3.141592653...ってずっと続くじゃないですか。

明日は3/14/15だし、せっかくだから10桁までぜんぶ合わせたらずっとこの気持ちも続くかなぁって///」
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#エンダァァァァイヤァァァァ
#明日は究極のパイデーらしい
#100年に1度
#明日入籍とかする人多そう
#ロマンチックがとまらない
#ドラム叩きながら歌えばモテると思ってた時期がボクにもありました
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