芥川舞子のインスタグラム(maiko.akutagawa) - 1月12日 04時42分
チェンマイからバスで約3時間半、延々といろは坂が続くような山道を登ると、
今やヒッピーたちの聖地となっている「パイ」という町へ辿り着く。
パイに拡がる桁外れな大自然を前にして、私は終始、ハートが拡大しすぎて爆発するんじゃないかと思っていた。
その中でも、特に印象的だったのが、このパイキャニオン。
目の前では、強烈な生のシンボルである「太陽」と直面し、それに伴い湧いてくる「希望」と向かい合う。
そうかと思うと、ひとたび足を踏み外せば崖の下へ真っ逆さまであろう「死」と直面し、それに伴い湧いてくる「恐怖」と向かい合う。
この、両極の極みに挟まれていると、私は少しだけ狂ったようになり、そして次第にトランス状態へと入っていった。
どんどん、自分が無くなっていく感覚。
自分の名前や出身地、顔や経歴、これが自分だと思っていたもの一つ一つが剥がれ落ちていく感覚。
次第に、自分が消滅していく感覚。
それと同時に、ここに存在する全てが自分自身だという感覚。
隣の人も風も赤土も、全てが自分自身だという感覚。
そもそも自分自身という概念すら、何だっけという感覚。
未知の領域に踏み入れる不安感と、とてつもない安心感に身を包まれた。
そして、不安感が勝った時、正気に戻った。
ほんの一瞬だったけど、何かをグルッと一周して戻ってきたようだった。
私は、とてつもない神秘体験をした。
そして、その体験はその後の私を大きく成長させた・・・
と言いたいところだが、残念!!! 帰り際に旦那とお金のことで揉めるわ、娘と食べ物のことで喧嘩するわで、
何も変わりのない未熟な自分がいた。
私は悟ったよ。
どんなに神秘体験をしても、どんなに瞑想やアサナの練習をしても、
人との関わり合いに勝るものはないってね。
もちろん、ワンネスを一瞬でも体験することは大きく経験値が上がるけど。
でも、それはほんの手がかりであり、私を一番成長させてくれるのは、やっぱり目の前にいる家族なんだ。
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2016/1/12