東紗友美のインスタグラム(higashisayumi) - 8月5日 11時39分
9.22公開【ある天文学者の恋文】
映画好きとしても、押さえておきたいトルナトーレ監督の新作。
『#ニューシネマパラダイス 』『#鑑定士と顔のない依頼人 』の名匠#ジュゼッペトルナトーレ が贈る亡くなった天文学者が愛する恋人に残した謎を描いたミステリー。
トルナトーレ監督作おなじみの#エンニオモリコーネ が音楽も担当しています。
亡き愛する人から手紙やメールが届くとか、映画「P.S.アイラブユー」がどうしても頭をよぎるのですが、今回のキーワードはその仕掛け人が天文学者だということ。これで全く別の色を持つ物語になっていた。
監督がインタビューでも言っていたけど、天文学者は何億年も前に燃え尽きた星の光から多くを学ぼうとする。だから、『死してなおも照らす』ことを知っている。
そんな彼だからこそ、様々な方法を駆使し、亡くなってからもコミュニケーションを取ろうとしてくれる方法にエイミーと同じように自分も驚いたし、痛いほどの愛を感じた。去っていくだけではない。一生愛したかったという想いが伝わってくる。
天文学者のエド(ジェレミーアイアンズ)から手紙だけではなく、花やプレゼントがぴったりのタイミングにエイミー(オルガキュリレンコ)の元にいろんなものが届く。
まるで生きているかのように。
現代の技術を駆使するとここまで自分の命が果てた後も残していく人に何かを残せるんだと不思議な感覚になります。
あと相手が去ってしまったのに、こんなに連絡が来たら、一生相手のこと忘れられなくて辛いじゃないか。触れることはもうできないのに。エイミーちょっとかわいそう。
映画の途中はそう思ったけど、見るにつれて気持ちが変わった。
こんなにも誰かに愛されたこと。
それは、たとえ残されたとしても生きる上で自信へ繋がっていくんだなと。うん、とても良いお話です。
そして私、トルナトーレ監督の作品が好きだ。
しかし、「鑑定士と顔のない依頼人」は映画としては面白かったけどあの映画、ゾワゾワしてもうかなり苦手だった。
見る人にとっては捉え方も重々違うのは承知してるけどあの映画、本当に残酷でイヤな気持ちになった年上の男性と、若い女の恋。
トルナトーレ監督が、それに反して本作を通じ描くそれはとても暖かい物語だった。
鑑定士と〜みたいなゲキ薬というかパンチある映画を期待している人には物足りないかもしれないけど、ラズストーリー要素、ミステリー要素を求める人を満たしてくれるタイプの映画ですし、とにかく切ないけど、優しい気持ちになれる。
そして本作に出てくる天文学者ほど恋してる男性はなかなかいない。
それを演じてるのが、ジェレミーアイアンズ。
彼のイケ親父ぶりが半端なかったです!
若くて美人で聡明なオルガキュリレンコがメロメロになる理由も合点が行く渋くてかっこいいおじさまでした。
あったかい愛に触れたい人、刺さると思います!
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2016/8/5