技術とセンスの融合は難しい。おはようございます。朝の爽やかさとは無縁の暑苦しさでお届けしております。 本にも書いた、職人タイプか経営者タイプかという話にも共通しますが、技術を持った人とセンスを持った人の相性はそんなに良くないんです。というのは、センスを持った人が上になり技術を持った人を使う立場になりやすいのが、いまの世の中です。だけど、本当は技術とセンスが仲良く両立すると、最高の仕事になるんです。 センスとは何か?という話をツバメコーヒーの田中さんが数年前から話されていましたが、私もここ最近センスというものがどういう種類のものなのか、やっとわかってきた気がしています。 すると、実はとても技術とセンスは近い関係性にあることがわかりました。「センスの良い人」などと形容されがちですが、生まれながらにセンスの良い人はいないのです。センスというものは、私は最近「物量からの抽出」と位置づけています。つまり、収集した物事から選ぶという作業が「センス」となるわけです。 もっとわかりやすく言うと、ものを見た総量が選ぶ視点を作るため、総量が圧倒的に多い人の方が、少ない人よりセンスが良くなりがちです。今までに茶碗を5個見たことがある人が1個を選ぶより、100個見たことがある人がその中で1個を選んだ方が、良いものを選ぶと確率が高いという事です。その選ぶという視点そのものも、見た総量によって作られていくため、土器を100個見て茶碗を選ぶことをさせるより、土器の中の土器を1点選ぶ方がよいものを選ぶ確率が高くなるわけです。 世の中にあるものを縦横無尽に見た人と、ピンホールの穴のような狭い空間で深く深く掘り続けた人は、異なる視点を持ち、それぞれのセンスが生まれます。結局、センスも物事の積み重ねからできているということが、私の最近のセンスの定義です。 さて、技術です。技術は訓練の賜物から生まれます。同じ作業を延々と繰り返す中から、その人の技巧が生まれ、手についた技術となります。技術を手に身につけるには時間と辛抱強さが必要で、誰にでも身につけられるものではありません。センスも同じです。センスと技術が大きく違う点は一つです。頭につけるか、手につけるかという点です。 だけど、センスも技術も、なんとなく身につけた風に見せる事は簡単です。インターネットの登場がそうさせました。簡単に情報を集め、その中から選ぶ巧さがあればセンスの良い人に見せることができます。また、技術も同じです。習いに行かなくとも、訓練しなくてもインターネットで動画を見たり調べたりしてやってみれば、それなりのものがつくれてしまいます。 だけど、どっちも本物には凄いエネルギーがあるので、本当を知った人の目や舌を騙すことはできません。そして、センスも技術も持ち合わせた人間がごく稀にいます。そういう人は皆、歴史上の人物です。私にとって魯山人がその中の一人です。 私はどっちも中途半端です。センスも技術も中途半端で時々嫌になります。どちらも足りないので、ひたすら総量を増やすことを続けています。そして、私たちのような凡人は、チームワークでセンスと技術を融合させることが必要です。一人じゃ無理だけど、チームでだったらそれができる。なので、前を向いてがんばるのです。負けるもんか、です。今日も昭和の話です。 こちらは、諏訪の道中に車の中でおやつで食べた新鶴本店の生菓子です。こちらは正にセンスと技術が融合しています。いつ来ても繁盛店で素晴らしいです。見習わなくてはいけません。 #mylife #新鶴本店 #センス #技術

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ヒラハルのインスタグラム(wazawazapan) - 2月21日 07時45分


技術とセンスの融合は難しい。おはようございます。朝の爽やかさとは無縁の暑苦しさでお届けしております。

本にも書いた、職人タイプか経営者タイプかという話にも共通しますが、技術を持った人とセンスを持った人の相性はそんなに良くないんです。というのは、センスを持った人が上になり技術を持った人を使う立場になりやすいのが、いまの世の中です。だけど、本当は技術とセンスが仲良く両立すると、最高の仕事になるんです。

センスとは何か?という話をツバメコーヒーの田中さんが数年前から話されていましたが、私もここ最近センスというものがどういう種類のものなのか、やっとわかってきた気がしています。

すると、実はとても技術とセンスは近い関係性にあることがわかりました。「センスの良い人」などと形容されがちですが、生まれながらにセンスの良い人はいないのです。センスというものは、私は最近「物量からの抽出」と位置づけています。つまり、収集した物事から選ぶという作業が「センス」となるわけです。

もっとわかりやすく言うと、ものを見た総量が選ぶ視点を作るため、総量が圧倒的に多い人の方が、少ない人よりセンスが良くなりがちです。今までに茶碗を5個見たことがある人が1個を選ぶより、100個見たことがある人がその中で1個を選んだ方が、良いものを選ぶと確率が高いという事です。その選ぶという視点そのものも、見た総量によって作られていくため、土器を100個見て茶碗を選ぶことをさせるより、土器の中の土器を1点選ぶ方がよいものを選ぶ確率が高くなるわけです。

世の中にあるものを縦横無尽に見た人と、ピンホールの穴のような狭い空間で深く深く掘り続けた人は、異なる視点を持ち、それぞれのセンスが生まれます。結局、センスも物事の積み重ねからできているということが、私の最近のセンスの定義です。

さて、技術です。技術は訓練の賜物から生まれます。同じ作業を延々と繰り返す中から、その人の技巧が生まれ、手についた技術となります。技術を手に身につけるには時間と辛抱強さが必要で、誰にでも身につけられるものではありません。センスも同じです。センスと技術が大きく違う点は一つです。頭につけるか、手につけるかという点です。

だけど、センスも技術も、なんとなく身につけた風に見せる事は簡単です。インターネットの登場がそうさせました。簡単に情報を集め、その中から選ぶ巧さがあればセンスの良い人に見せることができます。また、技術も同じです。習いに行かなくとも、訓練しなくてもインターネットで動画を見たり調べたりしてやってみれば、それなりのものがつくれてしまいます。

だけど、どっちも本物には凄いエネルギーがあるので、本当を知った人の目や舌を騙すことはできません。そして、センスも技術も持ち合わせた人間がごく稀にいます。そういう人は皆、歴史上の人物です。私にとって魯山人がその中の一人です。

私はどっちも中途半端です。センスも技術も中途半端で時々嫌になります。どちらも足りないので、ひたすら総量を増やすことを続けています。そして、私たちのような凡人は、チームワークでセンスと技術を融合させることが必要です。一人じゃ無理だけど、チームでだったらそれができる。なので、前を向いてがんばるのです。負けるもんか、です。今日も昭和の話です。

こちらは、諏訪の道中に車の中でおやつで食べた新鶴本店の生菓子です。こちらは正にセンスと技術が融合しています。いつ来ても繁盛店で素晴らしいです。見習わなくてはいけません。

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2017/2/21

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