鶴あいかのインスタグラム(tsuru_aika) - 10月24日 22時21分
舞台「おんなの家」観劇してきました。作: 橋田壽賀子さん 演出: 石井ふく子さんという、泣く子も黙る最強タッグの名作。
女として、女優として、この作品を生で拝見できた事はとても幸せです。
1978年の初演から実に7回目の再演を観てきましたが、良かった…観ることが出来て…。 今、この時に触れなければいけない作品って、人其れ其れにタイミングがあると思います。
三姉妹の三者三様の立場、女として、一人の人間として、兄弟として、家族として。
分かり合える部分と、どうしても分かち会えない葛藤や思いを率直にぶつけ合いながら父親が遺してくれた実家の炉端焼き店「花舎」を売り払うか遺すかの遺産相続の問題を主軸に進んでいきます。
名古屋の初演時は、奈良岡朋子・山岡久乃・杉村春子三姉妹。『東京でも実現不可能な話題の大顔合わせ!』とキャッチコピーに書かれていて観てみたかった。名前見ただけで震えが(笑)
主役の御三方も素晴らしく魅力的ですし、生で動く鷲尾真知子さんは何度拝見してもワクワクします。あの、太くて低い声が格好いい!
キャストの皆様も仰っているように、幕が開く瞬間、板の上に一軒家が建てられていて度肝を抜かれました。
是非パンフレットのご購入をお勧めします!初演時からの思いも書かれていて読み応えがあり、観劇後に何倍も作品を楽しめます。
リアルな事を舞台で実現するのは難しいのに、その出来ない事を敢えてやろうとしている作品で袖の端まで目が離せませんでした。
例えばステージ上に本当に二階建ての家が建てられていたり! 本物の野菜や魚を炉端焼きにしてカウンターに出したり!あの時の煙は舞台効果では無く本物の煙だったのか!
石井ふく子先生は美味しい匂いが舞台に広がる事を想定して演出された様です。何て遊び心のある方なんでしょう!
勝手な憶測ですが…お客が注文した消え物のメニューが美味しく食べられる焼き具合のタイミングとセリフの尺を合わせているのでは…ひぃいい!石井ふく子先生なら、そこまで微調整しているんじゃないかと想像すると興奮しますよね!
どこまで舞台で嘘を無くすか。表現の闘いだと思います。
どこを切り取っても面白いし、三時間半全く飽きさせない舞台「おんなの家」。
全てがメッセージだし、三人兄弟が立っている姿だけで情緒がある。でも一言で言うとしたら、要するに何なんだろうなぁ…とぼんやり思って観ていたら、最後の台詞が全てを物語っていました。
受け止め方は各々あると思いますが、最後の言葉で「あぁ、そうなんだよなぁ…」と全てに合点が。何だかんだ文句を言っても、この三姉妹がひとつ屋根の下で一緒にいる意味って、それだよなぁと。
ぜひ、ご覧下さい。
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2017/10/24