Boojilのインスタグラム(boojil) - 9月21日 18時19分
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#おかっぱちゃん絵日記
「C3POと祖父が同化した日」2020.9.21
今日は敬老の日。昨年の春、母方の祖母が亡くなった。
膵臓癌で亡くなった婆ちゃん。二人目が産まれすぐのことだった。
一年が経ち、ようやくわたしは婆ちゃんがこの世にいないことを実感している。育児と仕事で慌ただしく、寂しさに浸る余裕もなかった。
今年の盆は、婆ちゃんのことを日々感じていた。あぁ、もっと一緒にビールを呑んで大笑いしたかった。
婆ちゃんは、爺ちゃんとカラオケスナックを65歳の時に開業し、爺ちゃんが88歳になるまでずっとお店を二人で切り盛りしていた。
病気が見つかるまでずっとビールを飲み続け、わがまま言って、笑って泣いて、こどもみたいな婆ちゃんは、今この世にいないんだ。
わたしと共にこの時間を生きていないのか。
敬老の日、電話をしたくても声が聞けない寂しさ。婆ちゃんが死ぬ前にもっとくだらない話いっぱいしたかったし、喧嘩もしたかったなぁと思う。
92歳を迎えた爺ちゃんに電話をした。もう亡くなってから1年半が経過しているのに、爺ちゃんは「今度、おばあちゃんの四十九日があるから、、、」と、繰り返し話す。そうかぁ、爺ちゃんの時はずっと、婆ちゃんが死んでから、1ヶ月半
で止まっているんだな。
そりゃあ、きっと寂しいよなぁ。わたしなんかよりずっと婆ちゃんに会いたがってるし、話したがっているだろうな。
先日、約半年以上ぶりに爺ちゃんに会いに行った。わたしを動かしたのは、一冊の本だった。
「大切な人あの人に
聞けばよかった 話せばよかった」
この本は100名を超す取材から出来ている本で、様々な年齢のひとが大切な人を失ってから気づく「あぁしたら〜こうしたら〜」が書いてある。ここ最近で本当におススメできる一冊です。
生きている限り、歳はとるもので、残された寿命は1日ずつ失われてゆく。
感染症の恐ろしさを感じながらも、爺ちゃんに会える、残された日は僅かに感じる。
大切な人ほど、あわずして最期を迎えてしまったら、わたしは深い後悔を残してこれからの人生何度も「あぁしたら〜こうしたら〜よかった、、」を繰り返すだろう。
半年振りに会った爺ちゃんは、すっかり小さくなっていて、C3POみたいだった。爺ちゃんがまたしっかり話せる人間のうちに、わたしはあと何回話ができるだろう。
爺ちゃんと婆ちゃんのスナックあしでまだ歌いたい気分だ。
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2020/9/21