三井智映子さんのインスタグラム写真 - (三井智映子Instagram)「先週の相場を振り返りましょう。先週の米市場で主要3指数はまちまちの値動き。週足でダウは小幅ながらも下落となりましたが、S&P500は週足では上昇。長期金利下落でナスダックは買われています。 10日のシリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻に続いて、暗号資産業界に積極的に融資をしていたシグネチャーバンクも12日に経営破綻しており、先週8日にシルバーゲートキャピタルも銀行業務を縮小し清算計画を公表しています。シグネチャーバンクとシルバーゲートバンクは暗号資産（仮想通貨）企業への融資が多く、金融規制改革法（ドッド・フランク法）制定の立役者として知られています。また先週はスイスの金融大手クレディ・スイスの株価が経営に対する懸念もありましたが、スイス政府とスイス金融庁からの発表によればクレディ・スイスはバーゼル3規制にすべて合格しており問題ないとのことで必要であれば資金繰りを支援すること旨が報じられています。経営不安が続くカリフォルニアの米地銀ファースト・リパブリック・バンクに対しても米大手銀11行が計300億ドルの預金の支援をすると発表してはいるものの、SVBの親会社でるSVBファイナンシャル・グループが17日に連邦破産法11条の適用を申請したと発表したこともあって、金融システムへの先行き懸念が引き続き相場の重しとなっているようです。 (日本では日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は低いと考えられているようですが、日本の銀行株も下落しています。) 銀行株の指数であるKBWと、SVBフィナンシャルグループが組入れ上位銘柄のトップにあったSPDR S&P地方銀行ETFのKREは急落を続けている状況です。金価格や暗号資産が上昇したり、ドル円も円高方向に動いており、金利は下落。リスクオフの印象を受けている、不安を感じている投資家の方は多いのでは。そんななかFRBが3月のFOMCで利上げを見送るのではとの見方も出てきています。今週21日から22日に開催されるFOMCにも注目です。日本時間では3月23日の午前3時に結果発表 3時半にパウエルFRB議長記者会見の予定となっています。」3月19日 19時53分