永原真夏のインスタグラム(suika1ban) - 4月26日 15時18分


✧ New Release ✧

トロピカル・ハイサイとして、1980年代沖縄のナンバー「ちむがなさ節」をカヴァーさせていただきました!🙏🏻🤍🌈

はじめて沖縄にバンドで訪れてからもう十年以上(!)、わたしの歌のふるさとです。
友達とただ遊んだり、歌ったり踊ったり語ったりしながら、いろんな人に出会い、いろんな場所を訪れて、悲しいことや心苦しいこと、内地の人間として恥ずかしくなることや、歴史の糸を肌で感じながらも、真ん中に通る芯の強さ、美しさ、溢れる神秘と、街中に溢れる逞しいアイデアやユーモアに胸焦がれ、何度も何度も来沖しています。

今回カヴァーをした「ちむがなさ節」を初めて知ったのは、385というバンドをはじめ、様々な場所でキーボードを弾いたり、宜野湾市の佐喜眞美術館でスタッフをしている友人・サキマジュンからでした。
誰もいない海に案内してくれて、この歌を、三線を弾きながら唄い聴かせてくれたとき、生ぬるい風と湿気、波の音、サンダルに入る砂のじゃりっとした感覚や、汗で少しむず痒い肌と、発音や発声がすべて調和して、今まで感じたことのない新しい扉が開いたことを、ずっと忘れられませんでした。
「ちむがなさ節」の「ちむ」は、「肝」と書くのだけれど、それってうちなんちゅからしたらどんな意味なのかな?と尋ねたら、「心よりもっと深いところ、というイメージです」と教えてくれました。
それから「ちむがなさ節」に取り憑かれたように、東京に帰ってからも毎日聴いて、三線を練習して、唯一弾ける三線の曲になりました。
(最初、下手くそすぎて道端のオバーに怒られたのもいい思い出)

それから時は経ち、あゆくんから「トロピカルやファンシーという文化を広義に捉えたイベントを一緒にやろう!」とお誘いをいただき、バンドでやるならやりたい曲はあるかな?と尋ねられた時、真っ先にこの曲を挙げました。

原曲は、元々は沖縄の黄金言葉「若さる時ね肌がなさ 年重び重び肝ぬかなさ」をテーマに作った曲で、若い時は肌を重ねて気持ちを確かめるけれど、年を重ねるごとに心から互いを想い合うようになるという意味だそうです。
戦争で失った経験からこそ、他人の悲しみや心の痛みが分かる人の愛の歌で、だからこそ愛しましょうね、と、語りかけてくれます。

うちなーぐちの歌詞を、わかりやすくまなっちゃんなりに訳してみたら?と提案してくれたのは、トロピカル・ハイサイのメンバーたち。
うちなーぐちだからこその韻や発声の魅力が気持ちよくって好きだったので、それを新しい形にすることは少し抵抗があって勇気が必要だったけれど、私なりに意訳致しました。
いろんな解釈があると思うので、調べてみるのもオススメです!

こんな素敵な機会をくださったトロピカル・ハイサイのメンバー、そして今まで出会った沖縄のみなさまや、景色あってのカヴァーです。この場をお借りして、感謝を申し上げます。

長々と書いてしまいましたが、なにより、原曲もカヴァーも、ぜひ聴いてみてくださいませ。

「ちむがなさ節」/トロピカル・ハイサイ
https://friendship.lnk.to/ChimuganasaBushi

〈Credits〉
Vo & Uqulele : 永原真夏
Omnichord, Cho & Programming : 猪爪東風 (ayU tokiO)
Key & Cho : 工藤ありり
Ba & Cho : やなぎさわまちこ
Vn : 田代晶子

Lyric Translated by 永原真夏 (org.とりみとり)
Music by 普久原恒男
Arrange 猪爪東風 (ayU tokiO)

Recorded by 猪爪東風 (ayU tokiO)
Recorded at 日野音楽室第Ⅲ
Mixed by 森達彦 (hammerlabel)

〈Artwork〉
Design by やなぎさわまちこ
Photo by ムラカミダイスケ


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2023/4/26

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