小西桜子のインスタグラム(sakurako_kns) - 11月14日 13時42分

新しい家に越してきて半年が経った頃、何気なく壁を見つめてたら窓から光が差していた　段々と陽が傾いて、天井から部屋の隅まで光が生きものみたいに移ろっていくのを、ただずっと眺めてた　そうしているうちにこんな気持ちのいい午後にただ壁を見つめられる日なんてずっとなかったんだなと気づいた
どの人生も見えてるものだけがすべてじゃないけど、今年は見えてない方と向き合う時間が永遠のように長く　息をして、食べて、寝て、はたらく　それくらいしかどうにかできることがなくて、日常と永遠ってずっと遠いところにあると思っていたけどこんなに近くに感じるんだなと思った

ただ目の前の壁をゆらゆらと泳ぐ光を見つめながらひとりぼっち部屋でにらめっこするまっくらな壁も、いつかは光が差し込んでこんなに美しい光景になるなら、壁と向き合い続ける時間もわるくはないのかなと思えた　この壁を乗り越えるのでもなくこわすのでもなく、もうすこし向き合ってやると思った 昼下がりの記憶

おきにいりのグラスがわれちゃった。かなしいけどきれい

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