平泉春奈さんのインスタグラム写真 - (平泉春奈Instagram)「・ ・ 『鳴り響くチャイムの音と共に』 ・ ・ トクン、トクン、トクン ・ 先生の心臓の音が聞こえてくる。 私と同じくらい、早い。  こんなに近くで先生を感じたのは、初めてだ。 ・ ・ 「……先生」 「……」 「先生」 「……うん」 「好きです。どうしようもないくらい……先生が好きです」 「……」 「伝えるべきではないって頭では分かってます。でも伝えないと自分がどうにかなってしまいそうで……」 「……ごめん」 「先生」 「ごめん。俺は君になにもしてあげられない」 「……」 「俺は君の教師だ。それに、幸せにしたい人は他にいる。だから……」 ・ ・ 分かっていたはずなのに 言葉で聞くとそれがどうしたって現実になる。 どこかで甘い未来を夢見てた。 どうあっても覆るはずのない現実から逃げて 自分の中にある溢れる想いが正義だとさえ思ってた。 ・ やっとのことで少しだけ近づけた先生との距離。 離れがたい気持ちを抑え込み意志の力で離れる。 「わかりました。ただ言いたかっただけです!」 必死に笑顔を作った。 ・ ドアのところまで早足に向かう。 でもドアに手をかけて足がピタリと止まる。 それはほぼ無意識に。 ・ 「先生……」 もうこれ以上何を言うつもり 「私の事、ほんの少しでも1人の女の子として見てくれたこと、ありますか?」 自分で自分の傷をえぐりたいわけ 「少しでも女性として意識してくれたこと、ありますか?」 止まらない ・ 先生は暫く沈黙した後、いつもの優しい笑顔で答えた。 「あるわけないだろ!君は今もこれからも俺にとって大切な生徒の1人だよ。」 変わらない笑顔のまま、でも瞳の奥はどこか寂しげに見えた。 ・ ・ ああ、あなたって人は本当に…… 「ありがとうございます。卒業まで、宜しくお願いします。」 私は、深くおじぎをして、教室を後にした。 ・ ドアを閉めた瞬間、重苦しくチャイムが鳴り響いた。 その機械音はただ淡々と今起きた出来事を傍観しているみたいで それが妙におかしくて、どこか安心して、 自然と涙がこぼれた。 ・ ・ 好き 好き 大好き ・ 先生の特別になりたかった。 先生の全てを独占したかった。 先生に1人の女の子として愛されたかった。 先生だから好きになったんじゃない。 あなただから、あなただったから。 ・ チャイムが鳴り終わり、廊下には静かな時間だけが残されていた。 早くここから動かないといけないのに、 どうしてだろう。 足が、動かない。 ・ ・ ・ ============== ・ ・ 教師と生徒。既婚者と未婚者。そして、大人と未成年。 隔たる壁はあまりにも高く、それでも止められない恋心は、相手にぶつけることでようやく1つの終着点に辿り着けるということもあります。 ・ ただそれはぶつける側の話。 果たしてぶつけられた側は? 明日、サイドストーリー(続編)公開します。先生は彼女の真っ直ぐな愛に何を想って、どこに進むのか。お楽しみに! ・ ・ ・ ・ #カップルイラスト #教師と生徒 #抱きつく #ハグ #放課後 #教室 #紅葉 #夕暮れ #切ない #片想い #失恋 #恋 #恋心 #セーラー服 #イラスト #イラストレーション  #キュン #恋愛 #女子高生 #高校生 #ポエム #恋人 #禁断の恋 #報われない恋 #恋愛小説 #妄想 #恋愛ポエム #coupleillustration #couple」11月29日 20時18分 - hiraizumiharuna0204

平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 11月29日 20時18分




『鳴り響くチャイムの音と共に』


トクン、トクン、トクン

先生の心臓の音が聞こえてくる。
私と同じくらい、早い。
 こんなに近くで先生を感じたのは、初めてだ。


「……先生」
「……」
「先生」
「……うん」
「好きです。どうしようもないくらい……先生が好きです」
「……」
「伝えるべきではないって頭では分かってます。でも伝えないと自分がどうにかなってしまいそうで……」
「……ごめん」
「先生」
「ごめん。俺は君になにもしてあげられない」
「……」
「俺は君の教師だ。それに、幸せにしたい人は他にいる。だから……」


分かっていたはずなのに
言葉で聞くとそれがどうしたって現実になる。
どこかで甘い未来を夢見てた。
どうあっても覆るはずのない現実から逃げて
自分の中にある溢れる想いが正義だとさえ思ってた。

やっとのことで少しだけ近づけた先生との距離。
離れがたい気持ちを抑え込み意志の力で離れる。
「わかりました。ただ言いたかっただけです!」
必死に笑顔を作った。

ドアのところまで早足に向かう。
でもドアに手をかけて足がピタリと止まる。
それはほぼ無意識に。

「先生……」
もうこれ以上何を言うつもり
「私の事、ほんの少しでも1人の女の子として見てくれたこと、ありますか?」
自分で自分の傷をえぐりたいわけ
「少しでも女性として意識してくれたこと、ありますか?」
止まらない

先生は暫く沈黙した後、いつもの優しい笑顔で答えた。
「あるわけないだろ!君は今もこれからも俺にとって大切な生徒の1人だよ。」
変わらない笑顔のまま、でも瞳の奥はどこか寂しげに見えた。


ああ、あなたって人は本当に……
「ありがとうございます。卒業まで、宜しくお願いします。」
私は、深くおじぎをして、教室を後にした。

ドアを閉めた瞬間、重苦しくチャイムが鳴り響いた。
その機械音はただ淡々と今起きた出来事を傍観しているみたいで
それが妙におかしくて、どこか安心して、
自然と涙がこぼれた。


好き
好き
大好き

先生の特別になりたかった。
先生の全てを独占したかった。
先生に1人の女の子として愛されたかった。
先生だから好きになったんじゃない。
あなただから、あなただったから。

チャイムが鳴り終わり、廊下には静かな時間だけが残されていた。
早くここから動かないといけないのに、
どうしてだろう。
足が、動かない。



==============


教師と生徒。既婚者と未婚者。そして、大人と未成年。
隔たる壁はあまりにも高く、それでも止められない恋心は、相手にぶつけることでようやく1つの終着点に辿り着けるということもあります。

ただそれはぶつける側の話。
果たしてぶつけられた側は?
明日、サイドストーリー(続編)公開します。先生は彼女の真っ直ぐな愛に何を想って、どこに進むのか。お楽しみに!




#カップルイラスト #教師と生徒
#抱きつく #ハグ #放課後 #教室
#紅葉 #夕暮れ #切ない #片想い
#失恋 #恋 #恋心 #セーラー服
#イラスト #イラストレーション
#キュン #恋愛 #女子高生 #高校生
#ポエム #恋人 #禁断の恋 #報われない恋
#恋愛小説 #妄想 #恋愛ポエム
#coupleillustration #couple


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield) 更年期に悩んだら

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

15,767

55

2019/11/29

平泉春奈を見た方におすすめの有名人