Factelier(ファクトリエ)のインスタグラム(factelier) - 1月13日 21時57分
【タネから育てたオーガニックコットンTシャツのSTORY 〜紡績編〜】 2019年5月に蒔いたコットンの種10月〜12月にようやく収穫。
ファクトリエファームのコットンは合計約25Kg。
想定の1/5という結果に、農業の難しさを痛感しました。
そこへファクトリエの名古屋店のある星が丘テラスで育てたコットンや皆様がご自宅へ育てていただいたコットンが続々とファクトリエに届き、合わせて30Kg程度に。
そして2020年1月。
収穫したコットンを大阪の大正紡績へジンニングしに行ってきました。
大正紡績は日本におけるオーガニックコットンの第一人者。
そして嬉しいことに今回のコットンをより良い糸にするため、大正紡績が誇るコットンバリスタ・森田さんも参加していただきました。
森田さんはコットンに関しては右に出るものがいないと言えるほどで、綿の紡績の第一人者。
コットンを見れば、個別種の品質はもちろん、目指す糸や生地にするにはどんな種類のコットンをどんな混合で混ぜ合わせれば良いかを見抜く凄い方なのです。
このさじ加減で糸の出来が全く違うものになるので、本当に日本の紡績を支えている職人と言っても過言ではないのではないでしょうか。
さてジンニングとはコットンの面の部分とタネを分けること。
実はコットンの重量の約6割〜7割は種の重み。
つまり取れた23Kgはグッと減ってしまうのです。
このタネの割合が低いほど、綿の部分が多い=良いコットンというわけです。
さて、ダカダカダカと小気味良いリズムをかなでながら、ファクトリエのコットンがジンニングされていきます。
出てきたコットンはふわっふわ。
森田さんはしっかりと出てくるコットンを見てこうおっしゃいました。 「思ってたより真っ白だし良さそうだね!」 こんなのだめだよ!と言われたらどうしようと内心ドキドキしていたので、その瞬間ちょっとだけ安心しました。
出来上がったコットンを計量すると、10.4Kg。
思ったよりコットンの割合が多く、コットンの質が良かったんだよね!と一同で感激しました。
ここから森田さんの品質チェックが始まります。
光る森田さんの眼。
コットンを一つまみ持って、引っ張ります。
するとコットンの強さはもちろん、繊維の長さがわかるのだそう。
そうして一言。 「これはいいね。繊維もしっかり長いし、期待できるよ!楽しみだね!」 コットンバリスタの森田さんからこの言葉をいただき、もう5月からの苦労が報われた第1段でした。
ですが、糸にするのはこれから。
今回はオーガニックコットンのアカラという品種を合わせて、ファクトリエの目指すTシャツにぴったりな糸を開発していただけることに。
本来、このような少量では糸からなどできないのですが、今回のプロジェクトにご共感いだけてご協力いただけたので、ファクトリエオリジナルの糸が作れることになりました。
そして、ファクトリエコットンの今年の糸を命名!
その名も「南アルプス コットン」。
ファームのある地の名前を入れました。
日本でオーガニックで育てたオーガニックコトンを使って日本で紡績し、日本の工場でTシャツを作る究極のメイドインジャパン。
コットン畑から顔の見える洋服作りはなかなかないのではないでしょうか。
さて、これは糸を作っていく紡績の第一歩。
これから様々な工程を経て糸になっていきます。
長くなってしまうので、その過程は第2回の連載時に紹介したいと思います。
さて、出来上がった糸がどのようにTシャツになるのか。
次回の連載をお楽しみに!
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2020/1/13