平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 6月14日 21時24分
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『鼓動が重なる時』
「やばっ!!宗ちゃん……こんなセレブな部屋取って大丈夫なん?」
「やり過ぎた……明日から昼飯抜きや……」
「うそ……う、うち、お弁当作るで!」
「あほ、冗談や。これでも真面目に働いてんねんで。初お泊りの時ぐらいええやろ」
「も~めっちゃびびったわ~(笑)早起き覚悟しかけたやん!……それにしてもすごい部屋やなあ……」
菜穂がやっと、高校を卒業した。思えば長い戦いだった。
周りに大っぴらにできる関係ではなかったけど、彼女の親にはきちんと挨拶をし、誠実な関係性を心掛けた。
それでも日に日に女らしくなっていく菜穂に対して胸の高鳴りが止まらなくて、「卒業までは手を出さない」という誓いも何度ヘシ折られそうになったことか。(ここだけの話やで)
シャワーから戻ってきた石鹸の匂いに包まれた菜穂を、優しく抱きしめる。
「ん~めっちゃええ匂い……」
「ふふ、なんや緊張するわ」
「全部先生に任しとき(キリッ)」
「誰が先生やねん!悪い事してる気分になるやん(笑)」
俺は笑いながら菜穂を抱き上げてベッドに連れて行く。唇を重ねながら、バスローブの合わせ部分に手を差し入れる。吸い付くような肌の感触が直接手に伝わりドキッとした。手のひらに伝わる菜穂の鼓動が物凄い速さになっていく。
「……菜穂、下着つけてないやん」
「ん……迷ったんやけど……"バスローブの下はノーブラが礼儀"って雑誌に書いてあってな……」
「何の雑誌やねん(笑)菜穂~~お前はほんまに……」
俺はバスローブを下にずり下げて、あらわになった菜穂の乳房にキスをした。
菜穂はビクっと震えて、小さく声を上げた。
「可愛過ぎやろ……」
俺は片手で柔らかな乳房を揉み解し、もう片手は菜穂の下半身に滑らせる。
恥ずかしさで無意識に固く閉じようとする両足を強引に広げ、ずっと欲していたその場所を指で優しく撫でた。
指先に湿り気のある熱が伝わって、思わず口元が緩む。
「あっ……宗ちゃ……恥ずかしいっ」
「菜穂、大丈夫やで。力抜いて」
俺はゆっくり時間をかけて菜穂の中を解していった。舌と指を丁寧に動かしながら、時々菜穂の表情を確認する。菜穂は固く瞳を閉じて、真っ赤な顔をしながら小さく何度も喘いだ。
目の中に入れても痛くないって、これか。
ずっと、可愛くて可愛くて仕方ない存在だった。
やっと……俺のものにできるんや。
「宗ちゃん……うち、どうしたらええ?」
菜穂は荒い呼吸の合間に、突然そんなことを言い出した。
「え?」
「うちも……ずっと待っててくれた宗ちゃんに何かしてあげたいねんけど……」
胸の中に温かいものが広がっていく。
「菜穂……菜穂はただ、同じように応えてくれたらええよ。俺が今から菜穂にすること、全部……」
俺は、菜穂をギュっと抱きしめた。菜穂もまた、同じような強さで俺を抱きしめ返した。
トクトク脈打つ2つの鼓動が重なる。長くもどかしかった隙間がようやく埋まり、菜穂の心の奥底にあるどこか曖昧だった光の部分に、やっと触れることができた気がした。
登場人物
宗介/そうすけ(27歳)
菜穂/なほ(18歳)
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2019年7月18日に投稿した『男が諭す時』の続編をお送りしました!
1年の時を経ての続編です。あの続き(2人が結ばれる夜)が読みたいというラブコールを送って下さった方がすごく多かったので、その熱い気持ちにお応えしました!前回はまだ高校生である菜穂への性的接触をめちゃくちゃ我慢していた宗介。ようやく念願の夜を迎えました♥良かった良かった……と、なんだか泣けてきます(笑)
ちなみに書いててなにやら光源氏と紫の上を思い出してしまったよ。
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2020/6/14