平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 5月13日 20時20分

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連作短編『恋は2度目から』
第14話　終わらぬ旅路（栄治サイド）
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嫉妬していないと言えば嘘になる。
彼女が前の恋人と会って心が揺れたことは
少なからず俺の嫉妬心に火を点けた。
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「何かされた？」
「え？」
「……サクマシンイチ君に」
「……!!」
「正直に答えて」
「……抱きしめられました」
「……なるほど。では消毒させてもらおうかな」
「え……！」
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俺は彼女の唇にキスをしながら、即座に服の中に手を滑り込ませた。
彼女は小さく声を上げて背中を反らせた。
片手でブラジャーのホックを外し、そのまま首筋に唇を移動させ、強く吸い付く。
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「あ……！ちょっと、杉崎さん……！」
「……名前で呼んで。きみも、もうすぐ"杉崎さん"になるんだから」
「……!」
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彼女は赤面し俯いた。
可愛いな……なんなんだこの可愛さは。
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彼女の身体から俺以外の男の存在を消し去るように
下着姿になった全身に舌を這わせていく。
彼女の口から抑え切れない喘ぎ声が漏れる。
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彼女も我慢しきれず俺の服を脱がし始めた。
俺の内側から漏れ出る激しい感情に、
彼女は全身で応えようとしていた。
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きみの全てが欲しい、もっと欲しいと、
身体中の細胞が叫ぶ。
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余裕なんて一切なかった。
彼女が結婚を承諾したからといって、この世界に永遠なんてないと本能がそれを知ってる。
だから俺は今この瞬間に全ての愛を彼女に注ぎたいと強く思った。
いつだって今しかないんだ。
彼女と愛し合えてるこの時間が永遠に続く保証なんてどこにもない。
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「咲良……」
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強く彼女を抱きしめた。
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「咲良、愛してる……」
「私も……愛してる」
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汗ばんだ身体をこすり合わせ
どちらの体温なのか分からなくなるくらい強く抱き合った。
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これはきっと、終わりのない旅路だ。
それは彼女を愛し続けるという、ただ一つの覚悟に過ぎない。
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彼女は泣いていた。
流れ落ちていく涙を拭う事も忘れ、必死に俺と一つになろうとしていた。
俺は彼女の涙の跡に、そっとキスを落とした。
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to be continued
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【登場人物】
早見　咲良(はやみさくら26歳)
杉崎　栄治(すぎさきえいじ30歳)
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佐久間　慎一（さくましんいち26歳）
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連作短編『恋は2度目から』第14話でした！
愛し愛されるということ。それは終わりのない死ぬまで続く旅のようなものだと思ってます。時に寄り道してみたり、時に休憩したり、重い荷物を捨てたり、また背負ってみたり。そんなことをしながらずっと歩き続けていく旅なんです。
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さて、ここまで見て下さって本当にありがとうございました。次回いよいよ最終回です！！
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