平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 4月18日 20時06分
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連作短編『恋は2度目から』
第8話 背徳感と高揚感(咲良サイド)
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「咲良」
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会議室で午後からの会議に向けて作業していたら、
よく知った低い声が私の名前を呼んだ。
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「え?杉崎さん……!どうして……」
「仕事中のきみを見たくなって」
「お仕事抜けてきたんですか?」
「まあ、エレベーターで少し降りてくるだけだし」
「……よくここにいるって分かりましたね」
「きみをちょうど見かけて、つけてみた。……嬉しくないの?」
「え?」
「俺はこんなに、今ドキドキしてるけど」
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杉崎さんはそう言って私の手を握り
それを自分の胸元に添えた。
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同じビルの違う階に杉崎さんの会社はあって、うちの会社とも懇意にしているため、会社の者同士が仕事で関わることも少なくなかった。
でもこんな風に仕事中に会う事はめったになくて
なんだか妙に落ち着かないし、自分の別の顔を見られてるみたいで変な緊張感もあった。
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「あの……会社の中でこういうのはちょっと……」
「ん?困る?」
「はい……」
「ふうん」
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杉崎さんはニヤッと笑って、会議室のドアのカギを閉めた。
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「え!ちょっと……」
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そのままテーブルに押し倒されて、唇が重なる。
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「んん……!」
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熱い舌が口内に入り込み、私の舌を絡め取った。
必死に抵抗してみるものの、彼の押さえつける力が強く身体が思うように動かない。
でも乱暴な行為とは裏腹に、甘く優しいキスが私の抵抗を徐々に解いていく。
背徳感と共に快楽に似た感覚が私を侵していき、気付けば彼のキスに応えてしまっていた。
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ああもう……私のバカ。
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ゆっくり唇が離れる。
いきなり現実に引き戻されて、恥ずかしさが一気に襲う。
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「……もう!」
「はは、ごめんごめん。一度してみたかったんだよね。でも……」
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言いながら彼は、私の耳元に唇を近づけた。
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「なんか燃えたね。夜泊まり行ってもいい?続き、しようよ」
「……!!」
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赤面した私を置いて、彼は笑顔で会議室を出ていった。
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「杉崎さんって……」
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彼の裏の顔がどんどん見えてくる。
でもそれが嫌じゃなくて、むしろドキドキしてしまう自分がいることに気づき
湧き上がる羞恥心から1人、変な声を上げてしまっていた。
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to be continued
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【登場人物】
早見 咲良(はやみさくら26歳)
杉崎 栄治(すぎさきえいじ30歳)
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なんだかんだ私が一番好きなシチュエーションでイチャラブタイムをお送りしました(笑)
嫌と言いながらつい身体が応えてしまうという、ちょっとMっ気の強い女の子はやはり描いてて萌えます!
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さて次回、彼女が本気で向き合わなければならない問題に直面します。そろそろこの連作も折り返しかな。
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2020/4/18