平泉春奈さんのインスタグラム写真 - (平泉春奈Instagram)「・連作短編『恋は2度目から』第6話　思い出は美化されて（咲良サイド）・・「別れよう」先にそう言ったのは私だった。・職場の同期であり戦友でもあった慎一とは恋人になってからも会社での関係性は変わらずオフになると甘い時間を過ごせる最高のパートナーだった。・ 3年1ヶ月。恋人関係が突然終わったのは彼が海外支社へ転勤になったことがキッカケだった。その若さでは異例の出世だった。でも慎一はそれだけ人より努力してきたし、当然の結果だと誰もが納得していた。そう、私以外は…… ・彼は私に「付いてきて欲しい」とは言わなかった。それは、私がイエスと言えるはずがないことに気付いてしまったからだ。・私は彼にとって、ただの可愛い女の子にはなれなかった。仕事を辞めて彼に付いていくなんていうプライドを捨てるような事はできなかったし遠距離恋愛できるほどの覚悟もそれを選択する余裕もなくなっていた。・大好きだった。愛していた。彼のいない未来なんて、想像すらしてこなかった。・でもその時の私は、その想いを犠牲にできてしまった。 "きっとその程度の気持ちだったんだ" そう自分に言い聞かせた。・それでも時間が経てば、慎一と過ごした幸せな時間ばかりが思い出されるし夢の中での彼はいつだって私に愛を囁きかけ目を覚ましては後悔する日々を繰り返した。・・もし杉崎さんに出会えてなかったら…… 私はきっと仕事を辞めていたかもしれない。もう二度と恋なんてしないと心を閉ざして生きていったかもしれない。・杉崎さんに会う度、どんどん彼のことが好きになっていく。嬉しくて幸せで、たまに涙が出てくる。・それなのに……喜びと同時に突き刺さるような胸の痛みを感じてしまう。罪悪感のような、寂しさのような、何とも言えない感情が湧き上がる。そして、痛感する。私の記憶に深く刻まれた慎一の存在をどうしても忘れることができないのだと。・・これは罪なの？私は何か大きな間違いを犯しているの？このまま杉崎さんのこと……好きでいていいの？・・・ to be continued ・・【登場人物】早見　咲良(はやみさくら26歳) 杉崎　栄治(すぎさきえいじ30歳) ・佐久間　慎一（さくましんいち26歳）・・＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝・・連作短編『恋は2度目から』第6話でした！愛し愛された過去というのは新たな幸せを得た後も、美しく美化されて心の中に残っていくもの。決してゼロにできない記憶と共に人はみんなその長くて短い一生を過ごしていくんですよね。・なんとなく海のそばに住んでるっていいなーという憧れから、いきなり海辺です！笑次回、栄治サイドでお送りします✨ ・・・・ #恋は2度目から #連作短編 #ガールズイラスト #恋 #愛の上書き #失恋 #新たな恋 #海 #夕焼け #エモい #イラスト #ラブストーリー #ノスタルジック #イラストレーション #恋愛 #恋愛小説 #アート #恋 #恋愛ドラマ #恋心 #ポエム #創作ポエム #恋人 #過去の恋愛 #illustration #girlsillustration #Illustrator #sea #lovestory」4月9日 20時10分