髙林梢絵さんのインスタグラム写真 - (髙林梢絵Instagram)「久しぶりの村上龍さん🐉 前回読んだ「限りなく透明に近いブルー」で 若干トラウマになりつつ、でも惹かれていた部分が あったので違う作品も読んでみたかったの😍 ⁡ これは短編集になっていて タイトルの「空港にて」だけでなく コンビニにて 居酒屋にて 公園にて カラオケルームにて 披露宴会場にて クリスマス 駅前にて、があって全八編! ⁡ そんな「日常的な場所」が題材になってて それぞれの主人公がものすごい短時間で どんなことを考えているかが、緻密に描かれてる! その"凝縮っぷり"がすごかった😳⚡️ ⁡ この本を読んでおもしろいなぁと思ったポイントは たくさんあったのだけど、まずはじめに 村上龍さんの「そこまで書く???」って程の 細かすぎる表現力が!すごい😨!圧倒された… ⁡ コンビニにて、 老人が買い物籠に入れた雑誌のその表紙の女の描写とか カラオケルームにて、 目の前に座る女の子の指→手首→肘にかけての描写とか ⁡ わたしからする「普通の景色」であっても この小説では、全部が 虫眼鏡で見てるような感覚になる🔍 ⁡ 細部まで全部描かれてるのが ゾッとする部分でもあり、新鮮でもあり、 ここまで書ける観察力と着眼力すごー😱ってなりました  💬 ⁡ あと驚いたのは 文中にカギカッコがひとつもないこと!!!笑 ⁡ 物語にはたくさん登場人物がでてくるのだけど その人たちのセリフが「」で書かれずに 唐突にセリフが文章に混ざっているの😳 読み進めるうちに気づいたんだけど わたしはこの文体が初めてで新鮮でした✨ ⁡ にもかかわらず! なんの違和感もないのがすごい。 え、これ誰喋ってる?とか一切ならない。 ⁡ さらには 物語の「現実世界の描写」と 「過去を思い出す描写」と「妄想の描写」が いったりきたりするのもおもしろいポイント🫨 ⁡ 主人公の、現実・過去・妄想が ミックスされているのに それらにもなんの違和感もなく テンポよく話が進む。 ⁡ こんなに現実と、過去または想像世界を いったりきたりしているのにストレスなく すらすら〜と読めてしまうのすごくない? ⁡ きもちいいくらいに内容が 自分に染み込んでいくのが不思議体験だった😳  なんというか、 村上龍さんの文章って「歌ってる?」かのような テンポの良さ?なめらかさ?があって 個人的にめちゃくちゃ読みやすくて好き🥺❤️ ⁡ 短編小説って 何話も楽しめる面白さもあるけど その分また1から始まるのか…と思ったりして あんまり得意じゃなかったんだけど、 ⁡ この小説は、それぞれのストーリーに すぐに入り込むことができた!(だから楽しかった)  📢 ⁡ で、ここからが 一番伝えたいポイントなのだけど、 わたしはこの本の1番の魅力は 人間の最低な部分がさらりと書いてあるところだな、 と思った。「最低!!!!」って心で何回 叫んだかわからないくらい、最低な人いっぱいいた。笑 ⁡ でもみんなそれぞれ心の中には 「最低な自分」を持ち合わせてるんだよね💀 ⁡ 仲良くしてたママ友をハブにする話とか 風俗嬢にハマってる彼氏の結婚の申し出のセリフとか いじめられてる人間の顔は歪んでいるとか ⁡ 人間の強烈に黒い部分みたいなのが さらっと書いてあって、 その最低さは文章中に「ただ置かれてる」だけであり、 特にそれらに言及はされていなくて… ⁡ 読んでいるこっちとしては 「この状況だったら自分もこうしちゃう?」とか 「こんなふうに言われたら私はなんて返す?」など 考えさせられた😭 ⁡ そう考えると、そんな「最低さ」から 「問い」を投げかけてもらえるような小説でした。 ⁡ ⁡ 「うわ、この文章ヤバ🥶」と 線を引いた箇所がたくさんあったのだけど笑 前後の文脈を読まないと伝わらない内容が 多かったので、今回の引用は少なめです↓ ⁡ ⁡ 🌜心に響いた言葉🌜 ⁡ ❶「誰かに映画のアイデアを聞いてもらうだけで 少し安定してしまうんだ。傾いたシーソーのように、 自分自身が不安定でないと映画は作れない。 映画製作は簡単じゃないから、 この映画は実現できないかもしれないという 不安感から少しでも自由になってしまうと、 絶対にこの映画を撮るという決意が薄まってしまうんだ」 ⁡ 👉🏻すごく共感した部分🔥 口に出しちゃうとなぜか気持ちが安定して 逆にやらなくなるみたいなことある ⁡ ⁡ ❷「直美は薄いブルーのペディキュアをしているが、 爪の周囲の肉が盛り上がっているために きれいに濡れていない。 ヨシモトサヨコという女の顔はまるでトカゲの ようだった。テレビでは、キャッチャーが桑田に ボールを投げ返そうとしている。 奥歯に鶏の肉がはさまってしまった。 トシさオニオンスライスを食べるときに、 右手で持った箸の下に左手の手のひらを添える。 それはわたしの父親の仕草と同じだった」 ⁡ 👉🏻描写することの力だけで それらの人物像をまざまざとうきぼらせる力が 半端じゃない… 爪の周囲の肉が盛り上がってる、 トカゲのような顔、父親と同じ仕草、 直接的には言ってないのに言わんとすることが わかるこの凄さよ、、  ⁡ #空港にて #村上龍 #毎日読書チャレンジ #144冊目  @kozue__oshima」6月14日 19時01分 - kozue__oshima

髙林梢絵のインスタグラム(kozue__oshima) - 6月14日 19時01分


久しぶりの村上龍さん🐉
前回読んだ「限りなく透明に近いブルー」で
若干トラウマになりつつ、でも惹かれていた部分が
あったので違う作品も読んでみたかったの😍

これは短編集になっていて
タイトルの「空港にて」だけでなく
コンビニにて
居酒屋にて
公園にて
カラオケルームにて
披露宴会場にて
クリスマス
駅前にて、があって全八編!

そんな「日常的な場所」が題材になってて
それぞれの主人公がものすごい短時間で
どんなことを考えているかが、緻密に描かれてる!
その"凝縮っぷり"がすごかった😳⚡️

この本を読んでおもしろいなぁと思ったポイントは
たくさんあったのだけど、まずはじめに
村上龍さんの「そこまで書く???」って程の
細かすぎる表現力が!すごい😨!圧倒された…

コンビニにて、
老人が買い物籠に入れた雑誌のその表紙の女の描写とか
カラオケルームにて、
目の前に座る女の子の指→手首→肘にかけての描写とか

わたしからする「普通の景色」であっても
この小説では、全部が
虫眼鏡で見てるような感覚になる🔍

細部まで全部描かれてるのが
ゾッとする部分でもあり、新鮮でもあり、
ここまで書ける観察力と着眼力すごー😱ってなりました

💬

あと驚いたのは
文中にカギカッコがひとつもないこと!!!笑

物語にはたくさん登場人物がでてくるのだけど
その人たちのセリフが「」で書かれずに
唐突にセリフが文章に混ざっているの😳
読み進めるうちに気づいたんだけど
わたしはこの文体が初めてで新鮮でした✨

にもかかわらず!
なんの違和感もないのがすごい。
え、これ誰喋ってる?とか一切ならない。

さらには
物語の「現実世界の描写」と
「過去を思い出す描写」と「妄想の描写」が
いったりきたりするのもおもしろいポイント🫨

主人公の、現実・過去・妄想が
ミックスされているのに
それらにもなんの違和感もなく
テンポよく話が進む。

こんなに現実と、過去または想像世界を
いったりきたりしているのにストレスなく
すらすら〜と読めてしまうのすごくない?

きもちいいくらいに内容が
自分に染み込んでいくのが不思議体験だった😳

なんというか、
村上龍さんの文章って「歌ってる?」かのような
テンポの良さ?なめらかさ?があって
個人的にめちゃくちゃ読みやすくて好き🥺❤️

短編小説って
何話も楽しめる面白さもあるけど
その分また1から始まるのか…と思ったりして
あんまり得意じゃなかったんだけど、

この小説は、それぞれのストーリーに
すぐに入り込むことができた!(だから楽しかった)

📢

で、ここからが
一番伝えたいポイントなのだけど、
わたしはこの本の1番の魅力は
人間の最低な部分がさらりと書いてあるところだな、
と思った。「最低!!!!」って心で何回
叫んだかわからないくらい、最低な人いっぱいいた。笑

でもみんなそれぞれ心の中には
「最低な自分」を持ち合わせてるんだよね💀

仲良くしてたママ友をハブにする話とか
風俗嬢にハマってる彼氏の結婚の申し出のセリフとか
いじめられてる人間の顔は歪んでいるとか

人間の強烈に黒い部分みたいなのが
さらっと書いてあって、
その最低さは文章中に「ただ置かれてる」だけであり、
特にそれらに言及はされていなくて…

読んでいるこっちとしては
「この状況だったら自分もこうしちゃう?」とか
「こんなふうに言われたら私はなんて返す?」など
考えさせられた😭

そう考えると、そんな「最低さ」から
「問い」を投げかけてもらえるような小説でした。


「うわ、この文章ヤバ🥶」と
線を引いた箇所がたくさんあったのだけど笑
前後の文脈を読まないと伝わらない内容が
多かったので、今回の引用は少なめです↓


🌜心に響いた言葉🌜

❶「誰かに映画のアイデアを聞いてもらうだけで
少し安定してしまうんだ。傾いたシーソーのように、
自分自身が不安定でないと映画は作れない。
映画製作は簡単じゃないから、
この映画は実現できないかもしれないという
不安感から少しでも自由になってしまうと、
絶対にこの映画を撮るという決意が薄まってしまうんだ」

👉🏻すごく共感した部分🔥
口に出しちゃうとなぜか気持ちが安定して
逆にやらなくなるみたいなことある


❷「直美は薄いブルーのペディキュアをしているが、
爪の周囲の肉が盛り上がっているために
きれいに濡れていない。
ヨシモトサヨコという女の顔はまるでトカゲの
ようだった。テレビでは、キャッチャーが桑田に
ボールを投げ返そうとしている。
奥歯に鶏の肉がはさまってしまった。
トシさオニオンスライスを食べるときに、
右手で持った箸の下に左手の手のひらを添える。
それはわたしの父親の仕草と同じだった」

👉🏻描写することの力だけで
それらの人物像をまざまざとうきぼらせる力が
半端じゃない… 爪の周囲の肉が盛り上がってる、
トカゲのような顔、父親と同じ仕草、
直接的には言ってないのに言わんとすることが
わかるこの凄さよ、、


#空港にて
#村上龍
#毎日読書チャレンジ #144冊目

@髙林梢絵


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

746

4

2023/6/14

髙林梢絵を見た方におすすめの有名人