INSIDE FUJINGAHOのインスタグラム(fujingahojp) - 7月3日 18時03分


『婦人画報』のアーカイブスからウェブサイトに連載している「家元のいけばな」。昭和、平成にご活躍された各流派のお家元や作家の方々による季節の作品を毎月ご紹介しています。

8月は海外スペシャル「南仏・マルセイユの光を映すガラスと花」(1996年6月号)。清風瓶華(せいふうへいか)の副家元、いけばな作家の早川研一氏が、マルセイユにガラス作家の友人を訪ね、その器に南仏の香りいっぱいの花をいけてくださいました。英国ヒースロー経由でフランスのマルセイユに降り立ったのは、早川氏と当時の婦人画報いけばな編集者・星野眞理子さん、カメラマンの松尾幹生さんです。

1枚目 ガラス作家・塩谷直美さんの器、パート・ド・ヴェールに、朝の八百屋で求めた枝付きの桃をいけた早川氏。器と「異国の桃」が見事なハーモニーを奏でています。
●花材:桃(モモ)、木立ちベゴニア 花器:塩谷直美作ガラス器 

2枚目 佇むような、踊るような、足元が愛らしい器と、鹿の子百合の葉の対比が魅力的な作品。檉柳(ギョリュウ)の花は中国の楊貴妃が愛したといわれ、その花とマルセイユで出合って早川氏はシルクロードを想ったとか。
●花材:檉柳(ギョリュウ)、鹿の子百合(カノコユリ) 花器:塩谷直美作ガラス器 撮影=ともに松尾幹生

当時としてもめずらしい、いけばなの"海外ロケ"を敢行した本特集。日本では光と影の表現で撮影されることの多いいけばな作品ですが、太陽の光に満ち溢れた南仏で写し取られたいけばなは、ガラスのユニークな器とともに、何ともみずみずしく、明るく透明で、そっと両手でもちあげたくなる繊細さをたたえています。いけばなの世界は広く、流派によって個性はさまざまであること、いける地が異なれば、生ものである花の作品は、その"テロワール=土地の個性"を色濃く伝えるものとなることに、感慨を覚えます。

マルセイユでいけられた全作品と、同行した星野眞理子さんによる解説は、「婦人画報プレミアム」でご覧いただけます。(編集U)

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2023/7/3

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