猫沢エミさんのインスタグラム写真 - (猫沢エミInstagram)「《パリ・盗難日記 / 6日目》前編  (本日、長すぎるゆえ、前後編にて)  昨夜、おかしな夢を見た。パリではなかなか手に入らない上質な絹どうふにワカメをたっぷりのせた、定番のわかめの塩やっこをこしらえて、そのおいしさを思い出していた。疲れ切った私は、故郷の味を夢見たのだろうか。  目覚まし時計のない世界に入ってより6日目。今日も自然に任せて目覚める。ちゃんと起きる、私の体内時計、偉い。  昨日、現金購入の上限額に引っかかって買えなかったiPhoneを今日中にゲットすべく、ふみこ姐に救済を求めた。彼女のカードで購入してもらい、私が即キャッシュバックする形で。快く「もちろんだよ!一緒にAppleまで行くよ!」と言ってくれた姐との待ち合わせは、11時半だった。ところが出かける準備をしている際に、昨日、銀行から引き出しておいた現金を数えてみたところ……ない。受け取りの際のレシートには、希望した金額が書かれているのに、3回数えても同じ金額分、足りないのだ。🤯  そう……あれはもう20年前のこと。まさに現在、私の口座がある銀行の、今と同じ支店のATMで日本のキャッシュカードを使ってお金を降ろした際、レシートには引き出した印字があるのに、1枚もお札が出てこなくて、しかも日本帰国の前々日で、しかもその支店はその時運悪く工事中で……..かろうじて近くの支店に駆け込んで、事態の申告ができたのだけど「おそらくATMのマシーン内の現金の在庫が切れて出てこなかったんでしょう(そんなのありか⁉️👀)。月末にならないと確認できませんが、もしもお客様のおっしゃる通りの差額が集計で出た場合は、これも数ヶ月後にはなってしまいますが、口座へ返金されます」と言われ、不安な気持ちのまま日本へ帰国。その後、今度は日本のキャッシュカード会社に連絡して…….と、奪還までにとんでもなく大変な思いをした。  その悪夢が、まさかこんな時に蘇るのか(꒪⌓꒪)  ハッ!? 悪夢さえも見ている暇はなかった。ふみこ姐との待ち合わせは11時半。現金不足に気づいたのは、その50分前だった。急いで家を飛び出してオペラに向かった。パリではところどころにしかない地上を走る6番線からは、晩秋に広がる青空が見えた。その時、あゝこの感じ、ひさしぶりだなあとしみじみ思った。32歳でパリに暮らし始めた最初の秋から冬にかけて。言葉も習慣も何もかもわからなさすぎて、ひとり途方に暮れていた青い時代。  銀行に着くと、ちょうど受付のYさんと担当者のSさんがいた。それで、すぐさま状況を説明すると、イケメンジェントルマンのYさんが少し怪訝そうな顔をしながら、昨日私が受け取ったままの現金が入った封筒を確認し始めた。  「500…800…..と、これでちょうどレシートに記載されている金額通りありますが」  えっ……………🤯🤯🤯 ちょ………私の頭、もうダメみたいです。  家で数えた時は3回とも足りなかった金額が、銀行にきてYさんと落ち着いて数えたら、あった。一体どんな数え方をしたというのだ⁉️なんという見事な赤っ恥だろうか。もしもフランス人に「日本人が恥をかくとはどんなシチュエーション?」と質問されたら、今後、今日の例を挙げるに違いない。それほど、理想的な赤っ恥をかっ飛ばした。  ザ⭐︎混乱ショーーーーーーーーーーーップ。照んす混乱狂😵‍💫  「大変失礼致しました!!」  と、銀行の窓口でがっつり頭を下げて、大混乱の傍迷惑な客は出て行った。あゝ!過去の悪夢に振り回されて、完全にATMの不具合だと思い込んでしまっていた。いかん。これ以上被害が拡大することだけは食い止めたい。しかもその被害というのは、他でもない私自身の混乱が、より混乱を招くという一人夢芝居状態ではないか!  パリのからくり〜スリ芝居〜♪  歌ってる場合か!携帯のない状態で外出中の私は、ふみこ姐との待ち合わせに遅れられない(連絡できないから)。幸いなことにうまく落ち合えて、そのまま話しながらオペラのAppleへ向かった。最近、友達の誰に会っても、私を励ますために〝パリでこれまでに遭ったひどい目〟を聞かせてくれるのだけど、私のなんか屁でもないなと思えるようなすごい話を、ほとんどの人が持っているんだなあとあらためて思う。そうなのだ、ここは日本じゃない。フランスなのだ。  後編に続く!  ※「勝つ!」と泣きながらカツ丼を食べる(気分は刑事さんにカツ丼を奢ってもらっている取調室の容疑者)私。ふみこ姐撮影  #猫パリ #猫沢エミのインターナショナル五十路ライフシフト #猫沢エミリーパリ行く #猫沢エミのパリ盗難日記」10月18日 10時34分 - necozawaemi

猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 10月18日 10時34分


《パリ・盗難日記 / 6日目》前編

(本日、長すぎるゆえ、前後編にて)

昨夜、おかしな夢を見た。パリではなかなか手に入らない上質な絹どうふにワカメをたっぷりのせた、定番のわかめの塩やっこをこしらえて、そのおいしさを思い出していた。疲れ切った私は、故郷の味を夢見たのだろうか。

目覚まし時計のない世界に入ってより6日目。今日も自然に任せて目覚める。ちゃんと起きる、私の体内時計、偉い。

昨日、現金購入の上限額に引っかかって買えなかったiPhoneを今日中にゲットすべく、ふみこ姐に救済を求めた。彼女のカードで購入してもらい、私が即キャッシュバックする形で。快く「もちろんだよ!一緒にAppleまで行くよ!」と言ってくれた姐との待ち合わせは、11時半だった。ところが出かける準備をしている際に、昨日、銀行から引き出しておいた現金を数えてみたところ……ない。受け取りの際のレシートには、希望した金額が書かれているのに、3回数えても同じ金額分、足りないのだ。🤯

そう……あれはもう20年前のこと。まさに現在、私の口座がある銀行の、今と同じ支店のATMで日本のキャッシュカードを使ってお金を降ろした際、レシートには引き出した印字があるのに、1枚もお札が出てこなくて、しかも日本帰国の前々日で、しかもその支店はその時運悪く工事中で……..かろうじて近くの支店に駆け込んで、事態の申告ができたのだけど「おそらくATMのマシーン内の現金の在庫が切れて出てこなかったんでしょう(そんなのありか⁉️👀)。月末にならないと確認できませんが、もしもお客様のおっしゃる通りの差額が集計で出た場合は、これも数ヶ月後にはなってしまいますが、口座へ返金されます」と言われ、不安な気持ちのまま日本へ帰国。その後、今度は日本のキャッシュカード会社に連絡して…….と、奪還までにとんでもなく大変な思いをした。

その悪夢が、まさかこんな時に蘇るのか(꒪⌓꒪)

ハッ!? 悪夢さえも見ている暇はなかった。ふみこ姐との待ち合わせは11時半。現金不足に気づいたのは、その50分前だった。急いで家を飛び出してオペラに向かった。パリではところどころにしかない地上を走る6番線からは、晩秋に広がる青空が見えた。その時、あゝこの感じ、ひさしぶりだなあとしみじみ思った。32歳でパリに暮らし始めた最初の秋から冬にかけて。言葉も習慣も何もかもわからなさすぎて、ひとり途方に暮れていた青い時代。

銀行に着くと、ちょうど受付のYさんと担当者のSさんがいた。それで、すぐさま状況を説明すると、イケメンジェントルマンのYさんが少し怪訝そうな顔をしながら、昨日私が受け取ったままの現金が入った封筒を確認し始めた。

「500…800…..と、これでちょうどレシートに記載されている金額通りありますが」

えっ……………🤯🤯🤯 ちょ………私の頭、もうダメみたいです。

家で数えた時は3回とも足りなかった金額が、銀行にきてYさんと落ち着いて数えたら、あった。一体どんな数え方をしたというのだ⁉️なんという見事な赤っ恥だろうか。もしもフランス人に「日本人が恥をかくとはどんなシチュエーション?」と質問されたら、今後、今日の例を挙げるに違いない。それほど、理想的な赤っ恥をかっ飛ばした。

ザ⭐︎混乱ショーーーーーーーーーーーップ。照んす混乱狂😵‍💫

「大変失礼致しました!!」

と、銀行の窓口でがっつり頭を下げて、大混乱の傍迷惑な客は出て行った。あゝ!過去の悪夢に振り回されて、完全にATMの不具合だと思い込んでしまっていた。いかん。これ以上被害が拡大することだけは食い止めたい。しかもその被害というのは、他でもない私自身の混乱が、より混乱を招くという一人夢芝居状態ではないか!

パリのからくり〜スリ芝居〜♪

歌ってる場合か!携帯のない状態で外出中の私は、ふみこ姐との待ち合わせに遅れられない(連絡できないから)。幸いなことにうまく落ち合えて、そのまま話しながらオペラのAppleへ向かった。最近、友達の誰に会っても、私を励ますために〝パリでこれまでに遭ったひどい目〟を聞かせてくれるのだけど、私のなんか屁でもないなと思えるようなすごい話を、ほとんどの人が持っているんだなあとあらためて思う。そうなのだ、ここは日本じゃない。フランスなのだ。

後編に続く!

※「勝つ!」と泣きながらカツ丼を食べる(気分は刑事さんにカツ丼を奢ってもらっている取調室の容疑者)私。ふみこ姐撮影

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2023/10/18

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