林信行のインスタグラム(nobihaya) - 11月2日 02時47分
Where is the bird?
その言葉に釣られて、おそらく人生で初めての台東区千束を訪問。
「本当にここでいいの?」
扉の前には、隣のアパートの洗濯物が干されていて、およそギャラリーのエントランスという風情ではない。しかし、住所は合っている(最後の写真を参照)。
ドアベルを押しても反応がないので、扉を開けて暗い階段を登ると、そこは別世界で「確かにここだった」。
最初は人がまったく誰もいないギャラリーに躊躇してしまったが、展示されているアンティークの家具やアートの世界観を楽しんでいた。
雑誌自体がアート作品になっているアートマガジン「PLETHORA」もバックナンバーが揃っていて、アルコール消毒した手にグローブをはめて閲覧できるようになっている。
しかし、しばらくギャラリーを見ていてあることに気がついた。
「Where is the bird?」
「鳥」がいない。
「鳥」というのは、チョークで作品を描くフランスの作家、Phillipe Baudelocqueが描いた作品で、今回のDESIGNARTの公式ガイドブックの裏表紙に採用されている。
先日 #DESIGNART の展示に参加している代官山のKASHIYAMAを訪れた時に、彼の作品が展示されていたが、そこにも表紙の「鳥」がおらず、「鳥」はここにいると、こちらのギャラリーを案内するチラシをいただいた。
このチラシの縁で(そして友達のトシ子さんがInstagramに投稿していたこともあって)勇気を出して訪れて、勇気を持ってドアを開いてみたのだが、
よく見ると2階のギャラリーのどこにも、そもそもPhillipeの作品もない。
あきらめずにくまなく探してみると、部屋の奥に上階へとつづく階段があることに気がついた(まるで昔のアドベンチャーゲーム!)
登ってみると、客と女性がいる(よかった!無人では無かったんだ!)
そして、さらにステキな空間にアンティークの家具とともにPhilippe Baudelocqueのチョーク作品がいくつも堂々と展示されていた。
ちょっとした冒険だったが、それだけにそこに至るまでの遠い旅の道のりの疲れが一気に吹っ飛ぶ感じがした。
台東区千束(浅草や入谷駅の間くらいにある)es quart gallery。
今年オープンしたばかりのギャラリーで本来は予約制だが、DESIGN ART期間中、つまり火曜日までは予約なしで訪問することができる。
裏を返せばDESIGN ART終了後も、予約さえすれば訪問はできるかも知れないが、この寂びの美しさを感じさせるギャラリーとアンティーク家具とPhilippe Baudelocqueのノワールさと不思議な立体感を感じさせる作品だったり、どこか怪しくミステリアスな魅力があるPLETHORAマガジンの雰囲気が非常に合っている気がした。この組み合わせが見られるのは火曜日の19:30まで(月曜は20時まで)。
ちょっと遠いけれど、DESIGN ARTのARTの側に興味がある人や、家具は家具でもアンティークが好きな人は、行って損のない場所の1つだ!
es quart galerie
台東区千束 3-4-3 2階
03-6240-6889
#esquartgalerie #PhilippeBaudelocque #PLETHORAmagazine
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2020/11/2