テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 11月24日 12時33分

瀋陽。旧満州国時代は奉天と呼ばれ、多くの日本人の思い出が残る町を巡ります。降り注ぐ日差しが、冬の寒さを和らげ、人々に活気を与えていました。冬には冬の楽しみがあります。幾つもの季節が巡り、町は歴史を重ねて来ました。
外観が東京駅に似た瀋陽駅がありました。1910年に日本人によって設計・建築されたものです。男性が当時からある有名レストランを教えてくれました。ラスト・エンペラー溥儀を始め、名だたる要人が集った店です。
テーブルに並んだ彼らが食したメニュー。菊の花に始まり、燕の巣のスープ。鹿の腸。野生のキノコ。鹿のすじ肉。アワビのスープ。華やかな料理を一皿一皿味わっていると、「うたかたの宝石箱」と呼ばれる時代の香りが蘇ってきました。

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